櫻坂46、ライブへ向かう飽くなき姿勢 パフォーマンス力に磨きをかける3つの要素
総合的なスキルがレベルアップしている
とはいっても、ライブの魅力はダンスだけではない。最新シングル「五月雨よ」はこれまでの彼女たちが歌ってきたものとは異なり、楽曲やダンスに至るまで心が温まるような柔らかい作りが印象深い。
「今までは激しいダンスの振付が多かったので、歌が安定しないこともあったのかなって。でも、『五月雨よ』は比較的ゆるやかな踊りなので、もっと歌に力を入れていきたいです。少しずつですけど、ボイトレもやっているので、それを生かせたらなって」(藤吉夏鈴談 ※)
振りがゆるやかになったことで相対的に歌声や表情に力を入れられるようになった今、メンバーたちは総合的なスキルの向上に取り組んでいるようだ。最近はMCコーナーで存在感を発揮するメンバーもいる。そういう意味では、歌唱力は現在進行形でレベルアップしている段階だと言えるだろう。
そもそも櫻坂46にはさまざまなタイプの楽曲が存在する。メンバー同士が触れ合うダンスが特徴の「ブルームーンキス」や、切なくも爽やかさのある「偶然の答え」「無言の宇宙」などがその例だ。こうした幅広い楽曲に表現できるような対応力と向上心が、今の櫻坂46には芽生えつつある。
※『B.L.T. 2022年5月号』より引用