AKB48、乃木坂46……アイドルの“センター交代劇”が与える影響 =LOVEの決断はグループをどう導く?

欅坂46 『サイレントマジョリティー』

 対して時期を逸してしまった印象があるのは欅坂46。衝撃的なデビューを飾った『サイレントマジョリティー』から実質のラストCDシングルとなった『黒い羊』までの全作で平手友梨奈がセンターを担った。彼女のカリスマ性に世間は熱狂し、欅坂46は一気にスターダムへと駆け上がっていったが、その代償として平手の心身は疲弊していき、ほかメンバーもグループのあり方に葛藤していく。平手が脱退した欅坂46はその約5年間の活動に終止符を打ち、櫻坂46として新たな道を歩んでいくことになる。その要因の全てが固定センターにあるというわけではないが、櫻坂46になってからは森田ひかる、田村保乃、山﨑天とセンターが移り変わっているのは事実だ。

 改めて、ファンに衝撃を与えているイコラブのセンター交代劇。ただ、前向きに活動できていると解放的な笑顔を見せる髙松からは、かつての生駒の姿を彷彿とさせる。5月21日にファイナルを迎える全国ツアー『どう考えても、君ってイコラブのこと好きじゃん』では、すでに佐々木がセンターの「あの子コンプレックス」が披露されており、徐々に新センターとしての姿も定着していくことだろう。もちろんこれからは、ほかのメンバーがシングルセンターを務めることも、さらにパワーアップした髙松が再びセンターに戻ってくる未来も描くことができるはず。結成6年目の新生イコラブはすでに始動している。

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