日向坂46 加藤史帆、佐々木久美、佐々木美玲、富田鈴花 「THE FIRST TAKE」出演で響かせる、美しい歌声とハーモニー
富田は今回の出演者の中で唯一の2期生だが、松田好花とのユニット・花ちゃんズでの弾き語りでその実力は証明済み。比較的低音ボイスの彼女は、ほかの3人とはまた違う声色でコーラスの厚みに一役買っていた。先日放送の『ラヴィット!』(TBS系)に生出演した際には、同番組のテーマソングであるサンボマスター「ヒューマニティ!」の弾き語りにチャレンジするなど、度胸を見せつけた。朝から幸せになれるパフォーマンスを披露し、サンボマスターの山口隆も「素晴らしい演奏をありがとうございました!元気をいただきました!(※1)」と感謝していた。
学生時代、吹奏楽部の部活に励んでいたキャプテンの佐々木久美は、全員で完璧なアンサンブルを目指す作業には慣れていただろう。もちろん、歌うことと楽器を弾くことは別物だと思うが、メロディを奏でて調和を取るという意味では一緒だ。自身のブログ(※2)では「まさか私がこのメンバーに入るなんて、私が一番びっくりしましたよ」と謙遜していたが、時にメンバーの顔を確認しながら、丁寧にハーモニーを奏でる姿が印象的だった。
同ブログでは「上ハモ行ったり下ハモ行ったり主旋律行ったり今までにない楽譜すぎて最初は苦戦しましたが、沢山練習して、楽しく歌えるようにまでなりました」とも書かれてある。動画を見ていて、そして音を聴いていて心を掴まれるのは、彼女たちの練習の足跡がしっかりと見えることではないだろうか。その上で、日々活動を共にしているメンバーを信頼しながら、かつ楽しそうに歌う姿は、サウンドと相まってなんとも言えない幸福感をもたらしてくれる。メンバーそれぞれの実力・ポテンシャルの高さを見直す良いきっかけにもなったが、なにより「ドレミソラシド」という人気楽曲が、また違った形で多くの人の耳に飛び込む機会が出来たのは、グループにとってもグッドトピックだろう。
日向坂46のメンバーは「THE FIRST TAKE」第205回にも登場している。加藤、上村ひなの、髙橋未来虹が「セサミストリート」のキャラクターとコラボし、坂本九の「上を向いて歩こう」をパフォーマンスした。動画公開からわずか1カ月弱で今回再登場しただけに、今後も日向坂46メンバーが「THE FIRST TAKE」でパフォーマンスすることは十分に考えられるだろう。日向坂46にはほかにも齊藤京子、影山優佳、濱岸ひよりなど、歌唱力自慢のメンバーが控えていることもあり、もし実現したら、そこではまた一味違う彼女たちの魅力に触れられるはずだ。
※1 https://twitter.com/yamaguchi_SBM/status/1519125404014981120?s=20&t=cl3hjM_JGjJPaUseSSz59Q
※2 https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/43820?ima=0000&cd=member