すとぷり、あらゆる困難を乗り越えるという固い決意 満員の東京ドームで伝えたリスナーへの感謝

すとぷり、満員の東京ドームで届けた感謝

 若い世代から絶大な支持を集めるエンターテインメントグループ・すとぷりが、初めてのドームツアー『すとろべりーめもりー Vol.Next!!!!』を開催した。本稿では5月5日に行われた東京ドーム公演2日目の公演をレポートする。

 会場には子どもから大人まで幅広い年齢層のファンが訪れ超満員、ペンライトを振りながら開演を待っていた。5月2、3日にバーチャルライブ『Strawberry Party!!』を日本武道館で行い、続いて4、5日に東京ドーム2daysと、すとぷりとファンにとっては怒涛の4日間。加えて東京ドーム公演2日目は福岡、愛知、大阪と回ってきたツアー最終日ということもあり、会場の熱気は十分だ。

 カウントダウンが終わると、「青春チョコレート」でメンバーが登場。冒頭のワンフレーズが歌われると炎の特効が上がるなど、ドームならではのダイナミックな演出で魅せる。サビのダンスはステージと観客一体となって踊り、1曲目からメンバーとリスナーの絆が会場を満たしてゆく。

 お約束の自己紹介を披露し、仲の良いやりとりを見せると、メンバーカラーに光るトロッコに乗り、早速客席を巡り全力のファンサービス。「スキスキ星人」「ギンギラ銀河」「アモーレ・ミオ」とアップテンポなライブ映えする楽曲で会場を盛り上げた。直後のMCで「みんなの顔がよく見えた」「熱気がめちゃくちゃ伝わってくる」と口々に話す通り、東京ドームという広い会場にあってもリスナーの存在を確かめるように手を振る姿が印象的だ。

 楽屋裏での出来事など、普段の配信で見せる和やかさをそのままに再現したMCの後は、打って変わってしっとりとしたブロックへ。「マブシガリヤ」は息の合ったアカペラからスタートし、リスナーに寄り添い励ますように歌い上げる。ここでもファンの顔を確かめるように花道を歩きセンターステージへ。ひとりひとりへ想いを伝えるような「ナミダメ」の熱唱へと続き、曲中では「今日は来てくれて本当にありがとう!」とシャウトする場面も見られ、会場からは熱のこもった拍手が送られた。

 序盤のインターバルの映像コーナーは、オムレツ対決。素顔の5人がそれぞれ3分以内にオムレツを作り、どれが一番得点が高いか競い最下位の人には罰ゲーム、という楽しい企画に会場も朗らかな空気に包まれる。

 映像が終わると、ソロコーナーへ。黒のセットアップと赤いネクタイに衣装チェンジした莉犬が登場。真っ赤なペンライトの海のなか、キュートな「シャッターチャンス」と、キレのいいボーカルとクールなダンスで決めた「ルマ」を披露。ソロならではの高度なパフォーマンスを見せる。

 続いてピンクのスーツに身を包んださとみがセンターステージに登場すると、声の良さを生かし甘さたっぷりに「恋をはじめよう」、バンドをバックにハードな一面を見せつけ「君しか愛せない」を熱唱、全身を使って表現した。

 次にジェルがオレンジのスーツでメインステージへ。大人な一曲「ポーカーダンス」を艶のある声とパフォーマンスで魅せる。続く「JUMP AND FLY」では、爽やかな楽曲のイメージそのままに笑顔を見せ「ありがとう、支えてくれるのはいつもみんなです!」と叫ぶ場面も。

 会場後方から登場したるぅとはトロッコで会場を周りながら「君と僕のストーリー」を前向きで明るいボーカルで聴かせる。メインステージに着くと、温かく優しいバラード「ありふれた日々と、ありふれない君と。」を、キラキラとしたボーカルはそのままに力強く歌い上げた。

 続いて登場したのはころん。拳を高く突き上げ歌い出したのは「敗北ヒーロー」。観客を煽りながら会場の温度をあげ続ける。仄暗さを携えた歌詞とパワーポップサウンドが魅力の「404」はダンスや炎の特効演出も相まって、彼の持つエネルギーを感じさせるステージとなった。

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