INI、バイラルチャートに2曲同時ランクイン 高いパフォーマンススキルがもたらす説得力と存在感

参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(4月21日公開:4月14日~4月20日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:INI「CALL 119」
2位:汐れいら「センチメンタル・キス – Acoustic ver.」
3位:INI「We Are」
4位:RYKEYDADDYDIRTY「ALL GODS BLESS ME」
5位:BE:FIRST「Bye-Good-Bye」
6位:Kim Taeri, Nam Joohyuk, Bona(WJSN), Choi Hyunwook, Lee Joomyung「With」
7位:femme fatale「だいしきゅーだいしゅき」
8位:Cafuné「Tek It」
9位:きゃない「バニラ」
10位:LANA, LEX, Saru jr.fool, taisyov「FLAME」

 先週から膠着状態のSpotifyウィークリーバイラルチャートは、10曲のうち6曲が先週から引き続きトップ10圏内にとどまる状況だ。そんな混戦状況のなかで、着実に歩を進めたのは、INIの2ndシングル『I』収録の「CALL 119」と「We Are」の2曲。「CALL 119」は先週のチャート初登場5位から首位への4ランクアップ、「We Are」はトップ10圏外の12位から3位へと大躍進している。昨年秋にリリースされたデビューシングル『A』から「Rocketeer」と「Brighter」が本チャートの1位と2位を独占し、その後も長く残ったことが記憶に新しい彼ら。同シングルは、バイラルチャートでの活躍にとどまらず、オリコン週間シングルランキングでも初登場1位を獲得し、初週売上50万枚を記録。そして、昨年末には『第63回 輝く!日本レコード大賞』新人賞を受賞するなど名実ともに大きな成長を見せたわけだが、その勢いは2ndシングル『I』でも衰えることがない。

 INIの魅力を知るための重要なキーワードは「ファンとの強い絆」「圧倒的なパフォーマンス力」の2つ。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生した彼らは、視聴者投票によって選ばれたグループということもあり、ファンとの繋がりを非常に重視している。例えば、“『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』で出会ったメンバー11人の僕たち(I)があなた(I)と繋がり合う(Network)”という意味が込められたというグループ名の由来からもファンとの強い絆が感じられるだろう。そして、厳しいオーディションをかいくぐっただけあり、メンバー一人ひとりがパフォーマンスのプロとして高いスキルを持ち合わせていることもINIの大きな魅力。ダンスはもちろん、歌唱力、ラップスキルといった部分にも妥協はなく、熾烈なオーディションを勝ち抜いただけあり、世界レベルのパフォーマンスを見せてくれる。

 2ndシングル『I』収録の「CALL 119」と「We Are」は、そんなINIの魅力が最大限に体現された作品に仕上がっている。今週のバイラルチャートで首位を獲得した「CALL 119」は、同シングルの活動曲、いわゆるプロモーションの中心となるリード曲だ。ファン投票で活動曲を決める方法を採用していることも、ファンとの強い絆や信頼関係を感じさせる。オールドスクールなヒップホップナンバーの同曲は、ビートを乗りこなすラッパーも顔負けの高いラップスキルが見せどころ。デビューシングルでは「Rocketeer」と「Brighter」の2曲が「静」と「動」の対をなす関係にあったとすれば、「CALL 119」は、『I』の「動」にあたる楽曲だ。

INI|'CALL 119' Official MV

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