JO1とINI、ボーイズグループシーンに一石を投じる存在に ファンへの強い想いとともに活動する2組

 K-POPの要素も取り入れながら、新たなジャンルを確立しつつあるJO1とINI。唯一無二のポジションを築き、活躍し続ける彼らは日本のボーイズグループシーンに一石を投じた存在と言っても過言ではない。歩みを止めることなく躍進し続ける彼らの活躍は、2021年も目覚ましかった。

 先輩グループとして先頭を走り続けているJO1の2021年を振り返ると、楽曲をコンスタントに発表し続けてきた1年だったように思う。1月20日に配信シングル「伝えられるなら」、4月28日に3rdシングル『CHALLENGER』、8月18日に4thシングル『STRANGER』、9月15日に配信シングル「Run&Go」、10月11日に配信シングル「Prologue」、そして12月15日に5thシングル『WANDERING』をリリース。『WANDERING』はオリコン週間シングルランキング、Billboard JAPAN週間“Top Single Sales”ともに1位を獲得し、ハーフミリオンを達成。これで5作品連続1位を獲得したこととなった。それだけにとどまらず、9月8日には「OH-EH-OH(Band Ver.)」、「GrandMaster(Band Ver.)」をデジタルリリース。ダンスナンバーに乗せてハードなダンスを見せるパフォーマンスだけでなく、バンドに合わせたパフォーマンスをするという新たなスタイルと可能性を示したのである。

 さらに、2月20日にオンラインライブ『JO1 Live Streaming Concert 「STARLIGHT DELUXE」』、11月19日から21日に念願の有観客ライブ『2021 JO1 LIVE "OPEN THE DOOR"』を開催。様々な記録も残し、人気アーティストの仲間入りを果たしたが、コンサートやイベントなどでは変わらずJAM(JO1のファンネーム)への感謝の言葉が満載だ。スターへの階段を着実に登っている彼らだが、JAMへの愛は不変であることがあたたかなJO1らしさと言えるだろう。

 また『KCON:TACT3』、『KCON:TACT 4U』、『KCON World Premiere: The Triangle』、『KCON:TACT HI5』への出演、『2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(MAMA)』でのBest Asian Artist Japan受賞など、韓国での活動にも余念がない。YouTubeでも『PROCESS JO1』や『J-LOG』などをスタートさせているが、これも「コンテンツが豊富」というK-POPの良いところを積極的に取り入れた結果ではないだろうか。こうしたスタイルもJO1ならではだ。

 現在は東京ドームシティで『JO1 EXHIBITION in Gallery AaMo』が開催中。さらに2022年3月1日から11人主演ドラマ『ショート・プログラム』(Amazon Prime Video)の配信、3月11日に映画『JO1 THE MOVIE「未完成」-Go to the TOP-』の公開も控えている。今年も新たな活動を通して、さらなる高みへ登っていきそうだ。

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