Snow Manが歌うメッセージソングが心に響く理由 「イチバンボシ」などから考察

 そして今回の「イチバンボシ」。〈“うまくいかないもういいや” 嘆いた夜〉〈“頑張れ”なんて言わないで 耳塞いだ 励ましの言葉 受け止めきれなかった〉など、誰もが一度は経験したことがあるようなよりリアルなシチュエーションが歌われることで共感性は強くなり、その後に続く前向きな言葉が一層染み渡るような楽曲になっている。Snow Manメンバーの舞台仕込みの発声と表現力は言葉が聞き取りやすく、メッセージソングを歌う際にも適している。また一人ひとりの優しく語りかけるような歌声により、それぞれのメンバーからのメッセージを受け取っているような気持ちになれるのもポイントだろう。

Snow Man「イチバンボシ」Rec Video

 ここまで紹介したどの曲にも共通しているのは、どんな困難があろうとゆっくりでもいいから進んでいこうという前向きさ。そして、今の時代にこそ求められる“一人ではない”というメッセージ。ただ、ありふれた言葉として終わらないのは、彼らがそれを誰よりも体現しているからこそ。Snow Manが歌うメッセージソングはリスナーに向けたものだけでなく、歌うことで彼ら自身をも強くしているように見える。

 この他にも楽曲ごとに様々な熱いメッセージが込められているSnow Manの楽曲。幅広い活動で日々ファンに笑顔や元気を与えてくれる彼らの楽曲に込められた思いにもぜひ耳を傾けていただきたい。

※1:https://mentrecording.jp/snowman/web_catalogue_7/

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