Snow Manが歌うメッセージソングが心に響く理由 「イチバンボシ」などから考察

 メンバー全員が主演を務める映画『おそ松さん』と、その主題歌「ブラザービート」を表題曲に据えた6thシングルが絶好調のSnow Man。聴けばハッピーな気持ちになれる痛快なパーティーロック「ブラザービート」は、これまでのシングル曲の中でも特にキャッチーな一曲だ。つい口ずさみたくなってしまう「イーアルサンスー」のフレーズはTikTokなどでも広がりを見せており、より多くの人に楽曲の魅力とSnow Manというグループの存在が届く新たなきっかけが生まれている。

 6thシングル『ブラザービート』はそんな強力な表題曲のもと、岩本照がダンスの振付を担当したメンバー全員出演の「ミンティア」CMソング「REFRESH」(初回盤A・通常盤収録)、渡辺翔太とラウールがイメージキャラクターを務める「モスバーガー」2022年春キャンペーンCMソングに起用された「From Today」(初回盤B・通常盤収録)などカップリング曲も良曲揃い。なかでも注目したいのが「イチバンボシ」(通常盤収録)だ。

 『ブラザービート』特設サイトの目黒蓮のコメントによると「『どんな曲を届けたいか』と話し合って『背中を押せるメッセージソングを歌いたい!』とメンバー全員が一致して始まった曲」だという「イチバンボシ」(※1)。Snow Manといえば「REFRESH」のようなクールなダンスナンバーが得意というイメージは広く知られるところかと思うが、歌に込められたメッセージを丁寧に大切に届けてきたグループでもある。

 たとえば「朝焼けの花」。9人体制初のお披露目の場となった単独コンサートで披露されたこの曲では、“この仲間とともに歩んでいく”というグループとしての決意が歌われた。未音源ながらファンの間で根強い人気を誇る一曲だ。デビュー後の楽曲でいえば「ナミダの海を越えて行け」(3rdシングル『Grandeur』初回盤B・通常盤収録)や「Be Proud!」(1stアルバム『Snow Mania S1』収録)は、アップテンポな曲調に乗せて明るい未来や夢への情熱を注ぐメッセージソング。〈誰かにもし笑われたって 人生は自分の物だろう?〉(「ナミダの海を越えて行け」)、〈失った時間(とき)引きずるより 馬鹿みたいに明日を願ってりゃいい〉(「Be Proud!」)など、いいことばかりではない日常を過ごす中で励みになるような頼もしい言葉が並ぶ。メンバーたちの力がみなぎるような歌声もとても心強く響く。

Snow Man「ナミダの海を越えて行け」YouTube Ver.

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