永瀬廉&上白石萌歌『Premium Music 2022』、生田絵梨花&濱家隆一『Venue101』……新音楽番組MCの共通点は“世代交代”?
『Premium Music 2022』(日本テレビ系)、『キヨヅカライザー~音楽考察バラエティ~』(テレビ朝日)、『Venue101』、『こえうた』(以上、NHK総合)など、3月〜4月以降にスタートする新たな音楽番組や特番のMC決定が連日発表となり、フレッシュな顔ぶれが話題を呼んでいる。
King & Prince 永瀬廉&上白石萌歌『Premium Music 2022』
まず、3月30日に放送が迫る『Premium Music 2022』を担当するのは、King & Prince 永瀬廉と上白石萌歌。同番組は、櫻井翔がMCを務める『ベストアーティスト』や『THE MUSIC DAY』に次ぐ日テレ系大型音楽特別番組の第3弾として、2020年から始まった。これまで中島健人(Sexy Zone)&平野紫耀(King & Prince)、亀梨和也(KAT-TUN)&松下奈緒がMCを務め、男性司会は毎回ジャニーズが務めている。これまでは日本テレビのドラマに出演しているコンビがMCを担当するのが恒例で、今回の上白石萌歌も4月から始まる『金田一少年の事件簿』のヒロインを演じることからMCに起用された背景もあるだろう。
上白石はミュージカルやドラマなど数々の作品に出演し、adieu名義で歌手活動も行うなど、姉の上白石萌音と同様に歌唱力のある俳優として活躍。また、2019年には『A-Studio(現A-Studio+)』(TBS系)で11代目サブMCに就任するなど、明るいキャラクターでMCとしても実績がある。前任の松下奈緒と同様に、音楽と役者の両輪で活躍する人材が引き継がれるという意味でも上白石は適任だ。一方の永瀬廉は、グループの冠番組『King & Princeる。』が4月から放送枠移動、放送時間も30分から60分に拡大するものの、日テレのドラマには今のところ関わっていない。しかし、昨年は『おかえりモネ』(NHK総合)への出演が話題となり、今年はドラマや映画で主演を務めるなど、ジャニーズの中でも俳優として今勢いがあるひとり。また、『レコメン!』(文化放送)でコーナー「King & Prince 永瀬廉のRadio GARDEN」を持つなど、トーク力があることでも知られている。本人も音楽番組のMCに興味を示しており、その人気と実力が買われ、次世代ジャニーズのMCとして期待されての起用だと考えられる。
清塚信也『キヨヅカライザー~音楽考察バラエティ~』
これまで、クラシック系の音楽家が司会をするテレビ朝日の番組と言えば『題名のない音楽会』が代表的だったが、『キヨヅカライザー』は「バラバラ大作戦」という、新たな番組や人材を模索する深夜の実験番組枠なのがポイント。日本を代表するピアニストである清塚信也は、クラシックのコンサートとしては異例といえる長尺のMCタイムをとるほどの喋り好きとしてファンの間でも有名で、数々のトークバラエティに出演。2020年には『志村けんのだいじょうぶだぁスペシャル』でコントに参加するなど、バラエティにも壁のない人物だ。『ワイドナショー』(以上、フジテレビ系)に出演した際には、コメンテーターと司会のやりとりを「セッション」と表現し、松本人志などのお笑い芸人をリスペクトしていることを公言している。
『キヨヅカライザー』は清塚がanalyzer(アナライザー:分析者)となってゲストの音楽観を考察していく音楽考察バラエティ。ピアニストからの見地でアカデミックに分析をしていくのか、大喜利のように答えていくのかが興味深い。昨今はYouTubeで人気に火がついたピアニストがメディアに登場することも多いが、今後新たな文化人枠のMCとして活躍が期待される。