日向坂46 丹生明里、宮田愛萌、影山優佳……メンバーが開拓する声優への道

 もう1人の声優経験者は影山優佳。昨年4月に女子サッカーを題材にした『さよなら私のクラマー』プロジェクトの応援マネージャーに就任し、同アニメで浦和邦成高校女子サッカー部員役で声優に初挑戦した。ゲスト出演になるため短い出演時間だったが、違和感を感じさせない演技を披露していた。影山も抜けの良い声をしているだけに、今後は声優、もしくはナレーターとしての仕事が広がる可能性はあるだろう。また、2月6日放送の『日向坂46の「ひ」』(文化放送)で、自身の人格を形成しているのは『名探偵コナン』と告白。以前ブログでも「いつか大好きなコナンくんと一緒にお仕事する夢を叶えられるようにがんばります」と書いていただけに、いつの日か『名探偵コナン』への出演が期待される(※2)。

 声優との交流という観点では、宮田愛萌が石原夏織とラジオ番組でハイレベルな名勝負を繰り広げたことが話題に。宮田は日向坂46の中で文学少女として独自の路線を歩む一方、グループ随一のぶりっ子キャラとしても知られている。『ひなあい』で行われた「セクシーな一言」を披露する企画では、甘さと妖艶さを兼ね備えた声で他メンバーを圧倒する。

 そんな宮田は約10年前から石原の大ファンであることを明かしており、『まなもの部屋 with 石原夏織』で1対1の直接共演が実現した。前半は宮田が一方的に石原への愛情を語り、後半は宮田が得意とする「ワザトカワイイ」対決が行われた。いつにも増してエンジンフルスロットルの宮田だったが、その特徴的な声色を武器に、しっかりと爪痕を残していたように思う。もともと作り声に一定の評価があった宮田だが、石原の懐の深さが彼女の魅力をより引き出していたこともあり、同放送で改めて彼女の声の魅力を知ったファンも多かったのではないだろうか。

 そのほか、透き通るような声を持ち、声の仕事にも強い意欲を見せる潮紗理菜、『ラブライブ!』への並々ならぬ愛をラジオで熱弁し話題を呼んだ上村ひなのなど、アニメや声の仕事にハマりそうなメンバーは少なくない。もちろん、声優という専門的な業種において、アイドルが活動するのは容易ではないし、未開拓な分野といってもいいだろう。丹生が声優として長編アニメ映画に参加したことは、日向坂46にとても大きな一歩であり、後続メンバーへの兆しになったはずだ。

(※1)https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/42567
(※2)https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/38622

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