JO1&INI所属事務所からはLAPONE BOYSが誕生 ジャニーズJr.らデビュー前からコンテンツ公開する意義

先輩グループへのアピールの場にも

 なにわ男子は関ジャニ∞・大倉忠義が、Aぇ! groupは横山裕がプロデュースに関わっている。先輩の後押しは大きい影響力があり、第一線で活躍しているグループのメンバーが演出に関わるのは、デビュー前のJr.にとって学びの場になる。学んだ上で、デビュー後に自らのグループらしい演出ができるようになるのが理想だろう。また関ジャニ∞は自身のツアーでバックについているAmBitiousとコミュニケーションの時間をたっぷりととっている。個性を上手く引き出すトークを、ツアーに訪れている関ジャニ∞のファンも微笑ましく見守り、好印象を抱くようになる。

 関ジャニ∞の場合、関西ジャニーズということで縦の繋がりも強いが、ほかの既存グループではどうだろう。年が離れているジャニーズJr.だと接点も少なければ、どういったキャラクターなのか知る機会も少ないかもしれない。しかし、コンテンツが供給されることで、「どういったグループなのか」「どういったメンバーなのか」と知る機会が作られる。それぞれの個性が分かればより親しみやすくなる。Jr.にとっては一般層だけではなく、先輩へのアピールの機会にもなるはずだ。

事務所全体へのポジティブな影響

 ここまで触れてきた通り、やはり努力の過程をコンテンツとして見てもらうことによって、さまざまな層へのアピールになるのは大きい。同時に、ファンが視聴することによって「育てている」「応援している」一体感も大きくなる。先述した通り、この辺りまではオーディション番組と似たところがある。

 しかし、コンテンツを作ることで、お互いにとって刺激になり、一方で仲間意識が生まれる可能性もある。グループが育っていくためには切磋琢磨することが必要だ。事務所内での競争もそのひとつ。事務所全体の力の底上げが、やがては全てのグループへの良い効果、そしてブランド力を生むことになるのではないだろうか。

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