V6の楽曲がジャニーズJr.に歌い継がれる背景 フレッシュな魅力をアピールできる名曲たち
V6が11月1日に解散した。解散当日はV6として最後のコンサートとなる『LIVE TOUR V6 groove』幕張メッセ公演を開催し、26年に及ぶグループ活動は幕を閉じた。V6は1995年のデビュー以来、50枚以上CDをリリースするなどコンスタントに音楽活動を行ってきた。その中には、ジャニーズファンのみならず、世間に親しまれた楽曲がいくつもある。それだけでなく、デビュー候補生にあたるジャニーズJr.は先輩グループの楽曲でパフォーマンスする機会がとても多い。ジャニーズJr.が出演する『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)をはじめ、V6の楽曲はこれまで同様に歌い継がれていきそうだ。
デビューグループの中でも特にV6の楽曲はジャニーズJr.に歌われているイメージが強い。その理由は「WAになっておどろう」や「愛なんだ」といったシングル曲に限らず、1998年リリースの2ndアルバム収録曲「Can do! Can go!」の存在が大きい。同楽曲は数々のデビューメンバーがJr.時代に必ずと言って良いほどパフォーマンスしてきたことでも知られているほか、昨年10月に放送された『ミュージックステーション 2時間スペシャル』(テレビ朝日系)や『ジャニーズカウントダウン 2019-2020』でもジャニーズJr.が盛大なパフォーマンスを披露している。リリースから20年以上が経っても歌い継がれている理由は、楽曲を通じてジャニーズJr.のフレッシュさが全面的にアピールできることにあるだろう。振り付けが所謂“シャカリキ”に踊りやすいものとなっている一方、曲調こそ明るいものの歌詞では若者の価値観や考え方が赤裸々に歌われている。サビでは等身大の魅力と華々しさが溢れ、同楽曲だけでどの時代でもジャニーズJr.の魅力を感じられるものとなる。
また、2007年に発売されたシングル曲「HONEY BEAT」も歌われる機会が多い。リリース当初は受験生への応援ソングとして広く認知された同楽曲は、明るくノリやすいだけでなく、ファンも真似しやすいシンプルな振り付けだ。Jr.がパフォーマンスすることも多く、これまでに様々なステージが展開されてきた。