オレンジスパイニクラブ、Saucy Dog……2022年ドラマ主題歌で飛躍する注目アーティストたち

Saucy Dog

 石原慎也(Vo/Gt)、秋澤和貴(Ba)、せとゆいか(Dr/Cho)によるロックバンド、Saucy Dogにとって最初のターニングポイントは、1stミニアルバム『カントリーロード』の収録曲「いつか」。〈君の見る景色を全部/僕のものにしてみたかったんだ〉という歌詞が響くこの曲は、“切ない恋愛ソングを歌うバンド”という印象を決定づけた。その後の作品『サラダデイズ』『ブルーピリオド』『テイクミー』で奥深い人生観や日々の営みを表現し、バンドとしての音楽性を拡大。結成当初からライブ活動も精力的に行い、2021年2月には初の日本武道館公演を成功させた。そして同年8月には5作目のミニアルバム『レイジーサンデー』を発表。女性目線のラブソング「シンデレラボーイ」、すれ違いながらも前に進む恋人を描いた「sugar」など、魅力的な楽曲が揃った充実作だ。また、石原の歌を際立たせながら、ロックバンドとしての強さ、しなやかさを感じさせるアンサンブルもさらに向上している。

Saucy Dog「いつか」MUSIC VIDEO

 そして2022年1月7日スタートのドラマ『神木隆之介の撮休』(WOWOW)の主題歌「ノンフィクション」を担当。“忙しい日々を送る俳優は、突然訪れた休日をどう過ごすのか”をテーマにした“撮休”シリーズとSaucy Dogがどんなケミストリーを生み出すのか、大いに期待したい。

神木隆之介の撮休/プロモーション映像(#1~#4)【WOWOW】

Novelbright

 大阪出身の5人組ロックバンド・Novelbrightの最大の武器は、ボーカリストである竹中雄大の圧倒的な歌唱力だろう。2019年に行った路上ライブツアーにおける竹中のパフォーマンスがSNSによって拡散され、瞬く間に全国区の知名度を得た彼らは、2020年8月に「Sunny drop」でメジャーデビュー。昨年4月にはメジャー1stアルバム『開幕宣言』をリリースした。「あなたを求めただけなのに」(『共演NG』エンディングテーマ)、未来に向かって進んでいく決意が刻まれたアルバム表題曲「開幕宣言」、エレクトロとデジロックを融合させた「さよならインベーダー」、ピアノとボーカルだけで構成されるバラード「愛結び」など、幅広いテイストの楽曲を収録。全世代にアピールできる音楽性、竹中の豊かなボーカル表現、そして、バンドの“新章”のはじまりをはっきりと提示してみせた。2021年にはアルバムを提げた有観客の全国ツアー、さらに7月には大阪城ホール公演を成功させたことを含め、完全にブレイクを果たしたと言っていいだろう。

 新曲「seeker」は、ドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)主題歌として現在オンエア中。打ち込みによるトラック、壮大なストリングス、生楽器の響きを活かしたロックサウンドを混ぜ合わせた壮大なナンバーは、Novelbrightの新たな進化を証明している。“平穏な日々を取り戻したい”というドラマとリンクする決意を描いた歌詞も強烈だ。

【西島秀俊 芳根京子 宮沢りえ】日曜ドラマ「真犯人フラグ 真相編」1月9日スタート!予告60秒【日テレドラマ公式】
Novelbright - seeker [Official Music Video]

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