JO1 川尻蓮とINI 木村柾哉、コラボパフォーマンスに反響あった背景
12月11日に開催されたアジア最大級の音楽授賞式『2021 Mnet Asian Music Awards(MAMA)』にJO1とINIが参加した。2組は、「INI(아이엔아이) + JO1(제이오원) - One Dream (Rocketeer + 僕らの季節)」と題し、日本を代表するボーイズグループとしてパフォーマンスを披露。世界中のK-POPファンにその存在を知らしめた。2組が誕生するきっかけとなったオーディション番組は、韓国で放送されていた『PRODUCE 101』シリーズの日本版。グローバルボーイズグループとなることを目標に掲げる2組にとって、『MAMA』に出演できたことはその大きな一歩になるとも言えるだろう。2組のパフォーマンス動画は、チャンネル登録者数約1900万人のMnet公式YouTubeで公開されている。中でも、JO1の川尻蓮とINIの木村柾哉によるコラボパフォーマンスは大きな反響があった。
川尻と木村は、お互いが番組に出演する以前のダンサー時代に交流があったそう。そのため、木村が『PRODUCE 101JAPAN SEASON 2』に出演した際に、木村がデビュー出来た際に叶う川尻との“再会“も期待されていた。今回そんな2人の共演が実現し、さらに2人だけでパフォーマンスをしたことは、ファンにとって感慨深い出来事になったに違いない。また2人はそれ以外でも、共通点が多いことで知られている。2人とも番組内ではセンターを務めることが多く、周囲の練習生を引っ張っていく存在だった。また、ダンサー時代の下積みがあるからこそ育まれた経験値や、そこから生まれるハングリー精神も、国民プロデューサー(=視聴者)にはまっすぐに伝わっていた印象だ。デビュー後はダンスだけでなく、歌でも活躍を見せるオールマイティさも発揮しており、2人の理想のアーティスト像は限りなく近いのではとないかとも感じる。
2人のコラボパフォーマンスは、INIとJO1の出番の間に披露された。パフォーマンスは川尻からスタートするが、向かい合うように木村が佇むという演出は鳥肌ものだ。川尻は白、木村は黒一色のシンプルな衣装で登場。その2人の美しいコントラストに魅了されるのも束の間、壮大なピアノの音色に合わせたシンクロした踊りや深い表現力で、一気に世界観を作り上げた。前半では、川尻にフィーチャーした振付であるように感じるが、後半につれて木村の存在感も大きくなっていく。これは、川尻が木村より一足先にJO1としてデビューしたことを表現しているかのようだ。特に、前半の川尻のダンスに関しては、INIの先輩という立場として、背中を見せるような威勢の良さも感じられる。そして後半では一気に木村が前進し、力強いダンスを見せる。さらには、腕を交差させるといった2人で完成する振りは、JO1とINIがお互い切磋琢磨した後に、1+1=2ではなく無限大の可能性へと結びつくような未来をも予感させた。