ラストアイドル、配信ライブで魅せた『Break a leg!』の魅力 西村歩乃果、松本ももな、阿部菜々実センターのC/W曲の個性も

ラスアイ、配信ライブレポ

 ラストアイドルが12月8日に配信ライブ『11thシングル「Break a leg!」発売記念オンラインライブ!』を開催した。

ラストアイドル

 有観客でのリリースイベントが簡単には開催できなくなったコロナ禍以降、ラストアイドルにとってはすっかりお馴染みとなったシングル発売当日のオンラインイベント。MCは今回のバトル企画『17LIVE Presents 496試合を勝ち残れ。ラスアイサバイブ ~ワタシは、ワタシたちで勝つ。~』を見守ってきた三拍子。スペシャルゲストとして、『ラスアイ、よろしく!』(テレビ朝日系)での出会いから2年余りが経過した霜降り明星が登場した。

 オンラインイベントの目玉となるのは、シングルの全曲披露である。まず披露されたのは表題曲の「Break a leg!」。この日のために事前収録されたVTR映像とイベントラストに生披露となった2回のパフォーマンスで大きく違ったのは、カメラアングル。パフォーマンスのどこにフォーカスを当てるかで、また見え方も大きく変わってくる。

 校舎の中庭(Someday Somewhere「Again & Again」MVと同じ撮影場所とのこと)で撮影された前者は、広々とした緑豊かなステージとこだわり抜かれたカメラワークによって、センターの阿部菜々実を中心としたフォーメーションダンスやメンバーのペアショットに、より重きが置かれた印象。MVのDance Ver.の延長線上にあるような質感だ。そして、後者は一人ひとりのメンバーにフォーカスしながら生披露ならではの弾ける歌声と笑顔が印象的なパフォーマンスに感じられた。

 タイトルに「成功を祈る」という意味が込められた本作は、聴く人の背中を押すような前向きな歌詞とサウンドが特徴。さらにCRE8BOYによる振り付けはそのポジティブなメッセージ性を躍動感溢れるダンスで表現している。その象徴と言えるのが、右脚を高く上げるサビの振り。チアダンスをイメージさせるその振り付けは、楽曲のテーマである「応援」に通じている。また、オーディションバトルの末に初の選抜制が取られた8thシングル『愛を知る』の時のような、企画と楽曲とのギャップがこのシーズンを見守ってきたファンにとっては感慨深さを生んでいるように筆者は感じた。

 事前収録パートでは、非選抜メンバーによる「独り言の存在証明」もパフォーマンスされた。佐佐木一心がセンターを務めるこの楽曲は、「Break a leg!」とは相反するようなロックテイストの仕上がり。選抜メンバーと同じ撮影地であろう場所で、バックにはMVの象徴的アイテムであるブランコが確認できる。そして、MVは屋内でのシックな映像であったが、この収録では屋外で彼女たちにも温かな陽射しが注がれていたのがよかった。

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