11th Single『Break a leg!』インタビュー
ラストアイドル 阿部菜々実&松本ももな&籾山ひめり&山本愛梨&木﨑千聖に聞く、卒業や熾烈なバトルで生まれ変わるグループの今
ラストアイドルが、12月8日に11thシングル『Break a leg!』をリリースする。センターを務めるのは9thシングル『何人(なんびと)も』以来、1作ぶりとなる阿部菜々実。今作が初選抜入りとなる2期生アンダーの木﨑千聖がフロントメンバーを担い、グループにまた新たな風を吹かせている。
今回、ラストアイドルが挑戦したのはバトル企画『17LIVE Presents 496試合を勝ち残れ。ラスアイサバイブ ~ワタシは、ワタシたちで勝つ。~』。メンバーそれぞれがパフォーマンス力と個性を発揮した14日間に及ぶ総当たり戦の末に、選抜メンバーによって開催された立ち位置バトルで今回のシングル選抜は決定している。
「今、原点に還ろう。」──コンセプトに掲げられた一文。全ての試合にはそれぞれのメンバーだからこその物語があった。笑顔と涙の果てに『ラスアイサバイブ』が提示したのは、ラストアイドルの層の厚さ、そして互いがメンバーを称えあう信頼の心、絆だった。
今回リアルサウンドではインタビューに、フロントメンバーから阿部菜々実、山本愛梨、籾山ひめり、木﨑千聖、松本ももなが登場。この5人は立ち位置バトルで指名した間柄だ。トークは『ラスアイサバイブ』を軸に、センター阿部菜々実という存在、シングル『Break a leg!』、カップリング企画「ラスアイトライブ2021」、YouTubeチャンネル内でスタートしたユニット「まだ未定。」についても話題は広がった。(渡辺彰浩)
ななみんは私たちにとって偉大なセンター(籾山)
ーーリアルサウンドでは『愛を知る』の時に歌うま選抜として阿部さん、山本さんを含めたメンバーでインタビューをさせていただきました。今回もこの5人にはある共通点があるのですが、分かりますか?
阿部菜々実(以下、阿部):昔からアイドルをやってるとか?
ーー確かにそれもあるんですけど、ラスアイサバイブの立ち位置バトルで指名した間柄なんです。その話はまた後で聞かせてください。
一同:よろしくお願いします!
ーー阿部さんは『大人サバイバー』から『何人(なんびと)も』まで4作連続でセンターを務めていましたが、前作の『君は何キャラット?』では西村歩乃果さんが初めてセンターに選ばれています。センターから離れて見えた景色というのはいかがでしたか?
阿部:離れてみて、一番は自分が楽になりました。肩の力を抜いて活動できた楽しい期間というのが『キャラット』の時は一番にあります。俯瞰で見てみて、ラストアイドルは誰が前に立っても大丈夫なくらいの実力と魅力、個性があるグループだなと思いました。センターの子が頑張らなきゃいけないということではなく、みんなで足りない部分を補いあいながら、得意な部分を活かしていけるグループだと思ったので、今回のシングルではセンターになりましたけど、みんなで気張らずに頑張っていけたらいいなと思っています。
ーーずっと隣にいた長月翠さんの卒業は阿部さんにとっても大きな出来事だったのではないですか?
阿部:翠ちゃんが卒業すると決まった時から、どうなっちゃうんだろう、ステージは成り立つんだろうかって思っていたんです。でも、翠ちゃんの卒業後すぐに「ラスアイサバイブ」の話が来たので、そのことを実感する暇がなくて、とにかくバトルに必死でした。翠ちゃんは常に隣にいたので頼もしかったんですよ。それから翠ちゃんのポジションにほかのメンバーが入ってきたり、新しい子が周りにいるようになって。新鮮味もありますし、生まれ変わった感じもします。翠ちゃんが今まで作ってきたものを大切にしつつ、新しいラストアイドルになっていったらいいなと思いますね。
ーーみなさんにとってグループのセンターに立つ阿部さんはどのような存在ですか?
籾山ひめり(以下、籾山):ななみんは私たちにとって偉大なセンターで、つらい姿とか失敗している姿を見たことがないくらいに完璧で、ラストアイドルにいてくれるだけですごくありがたい、ずっといてほしい! って思う存在です。最近は、面白いことをしてななみんがクスッと笑ってくれたり素の部分も見られるようになって、そういうのを引き出すこともやりたくなってきて(笑)。ななみんが普段センターでいっぱい頑張ってくれている分、いろいろ感じていることもたくさんあると思うんです。そういうつらい部分も出してもらえるように、私は精神面でもななみんを支えられるようになりたいなと思います。
木﨑千聖(以下、木﨑):2期、2期アンダーは、歌もダンスも完璧な阿部さんを見ているとついていかなきゃと思えるんです。言葉で表すというよりかは姿で示したり、背中で語ってくれる。かっこいいです。
阿部:嬉しい!
ーーそんなメンバーの様々な思いを背負っているわけですけど、改めて今回のセンターにかける思いはいかがですか?
阿部:ラストアイドルにとっては11枚目で、もうすぐ5年目を迎えるという大事なシングルになります。センターとしての責任を持ちつつ、周りには素敵なメンバーがたくさんいるので、みんなに頼りつつ、いい作品を作っていけたらいいなという気持ちです。
(木﨑千聖は)対応力が素晴らしい(阿部)
ーー木﨑さんは今回のシングルで初選抜となりました。選抜に選ばれた心境はいかがですか?
木﨑:私は今まで2回選抜落ちをしていて、さらに2期生アンダーというのもあって、今回の選抜17名の中に入るなんてよっぽどの奇跡が起きないと無理だろうなって、最初は諦めていたんです。こうして選抜に入ることができて、衣装を着た時にやっと選抜に選ばれたことを実感しました。こういった取材でも先輩方と一緒に活動する機会ができて嬉しいですし、改めて自分で限界を作っちゃダメだなって思いました。
ーー1期生のみなさんから見た木﨑さんはどんなメンバーですか?
阿部:いやー、可愛い(笑)。今まで選抜に入ったことがないとは思えない。長年アイドルをしてきたのもあると思うし、対応力が素晴らしいなと思います。頼もしいメンバーの一人で、「ラスアイサバイブ」で見つかってくれてありがとうと思いました。
木﨑:えー! 嬉しい!
ーー対応力というところで言うと、木﨑さんは雰囲気がどっしりしてますよね。
阿部:そうなんですよ。今まで選抜に入ったことのあるメンバーと並んでいても違和感なく馴染んでいるのですごいなと思います。
ーー木﨑さんの憧れの存在でもある山本さんはいかがですか?
山本愛梨(以下、山本):たくましいなと思います。喋るとふにゃふにゃしていて可愛いんですけど、ぶれない芯を「ラスアイサバイブ」でも感じたので、かっこいいですね。
ーー籾山さんは木﨑さんを、いとこのお姉ちゃんに似てると言っていましたね。
籾山:そうなんですよね(笑)。ちぃちゃんは、もともと歌とかダンスが上手だなと思っていた一人でした。ラスアイサバイブでは、「一緒に戦うの怖っ!」って思うくらいで。私も負けないように頑張らなきゃと思う、すごい人だなと思います。
ーー松本さんはどうですか?
松本ももな(以下、松本):昔、同じアイドルグループの別の拠点組だったんです。今回「Break a leg!」ではシンメで一緒にパフォーマンスできるのが嬉しくって楽しみに思っています。
ーー「ラスアイサバイブ」の期間中にMCを務める三拍子のお二人にインタビューしたのですが、その時に久保孝真さんが「木﨑はネコ目じゃなくて本当はトラ」って言ってたんです。
木﨑:トラ……なんですかね?(笑)。昔から負けず嫌いなところはあって、あまり感情を表には出さないタイプでした。そんな内に秘めた思いを久保さんは見てくださっているのかなと思います。
籾山:ふわふわしてるけど、内に秘めた魂みたいな強いものを感じるなと思います。