三拍子が見守ってきた、熾烈なバトルから生まれるラストアイドルの成長物語 『ラスアイサバイブ』名勝負の舞台裏も
ラストアイドルが、2021年冬発売予定の11thシングルの選抜をかけたバトル企画『17LIVE Presents 496試合を勝ち残れ。ラスアイサバイブ ~ワタシは、ワタシたちで勝つ。~』にて熾烈な戦いを繰り広げている。
現在17LIVEで配信中の同企画では、ラスアイメンバーそれぞれがパフォーマンス力と個性を発揮し、総当たり戦でバトルを行うというもの。いよいよバトルも佳境に入る中、これまで行われた数々の名勝負がファンの間でも話題に。YouTubeの公式チャンネルのアーカイブからも、ラスアイならではの胸を熱くする展開や絆を感じる瞬間を目撃することができる。
同企画のMCを務めるのは、ラスアイ活動初期から彼女たちの成長を見守ってきたお笑い芸人の三拍子。2018年から現在に至るまでのメンバーの成長をはじめ、『ラスアイサバイブ』のバックステージで起こったドラマ、二人から見たグループの魅力について語ってもらった。(編集部)
三拍子が一番印象に残っているライブは?
ーー三拍子のお2人がラストアイドルについて取材を受けるのはこれが初めてですか?
高倉陵(以下、高倉):そうですね、初めてです。嬉しかったです。
ーー今回は自称「ラスアイ大好きおじさん」としての思いを爆発していただければと思います(笑)。そもそも、ラスアイとお仕事をされたのはいつ頃からだったんですか?
高倉:あれは3年前かな。Love CocchiがCSでメインの特番が貰えるって時の仕切りをお願いされて、一緒にロケをしたのが最初ですかね。
ーー2ndシングル発売記念コンサート内の各ユニット対抗バトルで勝者となったLove Cocchiへのご褒美として、2018年8月に放送された『ラストアイドルご褒美冠番組 はじめてLove Cocchi!』(CSテレ朝チャンネル1)ですね。
高倉:僕は『ラストアイドル』って番組自体は知ってたんですけど、その中でLove Cocchiっていうユニットがあるのも知らなくて。前日にめちゃくちゃ調べてから行きました。
ーー実際に目の前にしたメンバーの印象はいかがでしたか?
久保:みんなすごくいい子でしたね。いろんなことを真摯にやってますし。山本(愛梨)は跳びたくないバンジーも跳んでましたし(笑)。
高倉:自分的にもアイドルと仕事できるということで舞い上がっちゃっていて、彼女たちも初めてのバラエティだから、我々がなんとかしなきゃって意気込んでいたんです。これは裏の話ですけど、結果的にロケの途中から僕の声が全く出なくなりまして……。
久保:別に裏の話じゃないから。最終的にメンバーに心配されるっていう。
ーーこの3年で特に印象に残っているコンサートだったり、メンバーの姿はありますか?
高倉:最近なんですけど、この間の『ラスアイのひと休み』のイベントで2期生アンダーが1曲目に「愛を知る」を歌った時に、泣きそうになりましたね。今まで『ラスアイサバイブ』として1対1の戦いをずっとやっていて、メンバーが苦悩しながら日々を繰り返す中で、“ひと休み”ってことでメンバーが集まってライブをするリモートイベントだったんです。
イベント1部の最初に歌った〈生きてりゃいいことあるもんさ〉って歌詞が心の叫びのようで。僕自身、バトルに負けたりして嫌だなっていう気持ちだったのが、メンバーが集まってやっぱりライブするのは楽しいなっていうこともあって、その一言で鳥肌が立って。ウルウルしながら泣かないように我慢してたくらいでした。長いラスアイの歴史の中で、僕はそれが色濃く残ってますね。
久保:僕は、デビュー1周年記念コンサートの最後に披露した「バンドワゴン」。前にLaLuceがいて、後ろに1期生、2期生、2期生アンダーが並ぶんですけど、1期生はあの「バンドワゴン」を歌いたくて戦ったんだっていうのを、後ろで踊るっていうことで一つの形にしているというか。みんながこれに憧れて戦って勝った人もいれば、負けた人もいる。この形がラストアイドルなんだって、あの「バンドワゴン」で見て感じましたね。
ーー「バンドワゴン」に関しては、その後いろいろあるわけですけどね……。
久保:そうなんです。「バンドワゴン」っていうのはそこら辺も含めていいんですよね。8thシングル『愛を知る』の選抜オーディションで、間島(和奏)が「バンドワゴン」を歌うんですよね。やっぱり、間島ってそういうところがすごいなって。いろんな思いがある中で、自分は今これが歌いたいんだって。「バンドワゴン」っていう曲自体の力もあるなと思いました。
久保「水野が頑張ってる姿をずっと見ていきたい」
ーー最近は卒業メンバーが相次いでいる現状もありますが、そういったところはどのように受け止めていますか?
久保:アイドルって表では明るく振る舞うし、ファンのみなさんに力を与える存在だと思うんですけど、その分つらいじゃないですか。そのつらさがアイドルでは役に立たなかったかもしれない。けど、社会に出た時とか自分が何かやりたいものが見つかった時に、その経験ってすごく役に立つと思うんですよ。何かやりたいことを見つけて、卒業することはいいことだと思うし、アイドルをやっていた期間はその子にとって無駄じゃなかったと思うんです。もしかしたらアイドルよりもっと輝くかもしれませんしね。
ーー久保さんは2期生の水野舞菜さんを推しとして公言しているんですよね。
久保:そうです。『ラスアイのニキハイ』という配信をやってる時に、僕の個人的な推しを決めることになって、そこで水野さんが優勝したので。僕は水野さんをずっと推すって決めて。本人には「好きじゃないでしょ」って言われますけど、「そんなことないよ」って言ってます。
ーー水野さんは12月末での卒業が決まっています。
久保:水野もアイドルを一区切りさせてやっていきたいことがあるということで。ラスアイ大好きおじさんとして水野を推してることを踏まえて、水野が頑張ってる姿をずっと見ていきたいと思っていますね。
高倉:ラスアイからメンバーが抜けるっていうことを知るといつもショックを受けるんです。2時間くらいその人についていろいろ考えたりして。最終的には久保と一緒でその人の人生だし、たぶんその子もめちゃくちゃ考えてのことだから、気持ち的には卒業した後もずっと応援していきたいと思ってます。
ーー7月末に卒業した長月翠さんとは、三拍子のYouTubeチャンネルで漫才を披露していますよね。お2人にとっても思い入れの深いメンバーだったのかなと思います。
久保:手を焼きましたね……(笑)。長月って、起伏の激しい子で。下にズンとなってると周りのメンバーもズンってなるくらい影響力のあるメンバーで、逆にみんなをグンと引き上げられる力があるくらいパフォーマンスが最高ですし。この差がある子の方が魅力的だなとは思っていて。バラエティでは、どうにか長月が面白くボケてくれればいいなと思いながらいつもやっていました。
高倉:ポテンシャルが高いし、久保が言うように落ちる時は落ちたりするところがあるから魅力があって、目が離せない存在でした。漫才をやらせてもらった時も、集中力がとんでもない。当日ネタを渡して、1時間前くらいに楽屋でこれ覚えてって台本渡して、長月はボケでちゃんとセリフとして言わないといけないセリフと流れもあったんですけど、2回、3回とやっていくうちにどんどん上手くなる。1番ネタを覚えてないのが僕で、本番は長月のポテンシャルで引っ張ってもらってたくらいの感覚なので。これをラストアイドルの中で繰り返しやってきてた子なんだなって、ポテンシャルの高さを思い知らされましたね。