『20XX “We are”』インタビュー
w-inds.、価値観の変化につながる様々な経験を乗り越えて 作品を通して発する強いメッセージ
新体制での姿が明確になった「Beautiful Now」の完成
ーー続く「Beautiful Now」は新体制になって最初のシングル。当時の状況、今振り返ってみるとどうでした?
慶太:戸惑いはありましたね。最初はやはり2人で曲をやるイメージも湧かなかったので。でも「Beautiful Now」を作ったことで、自分たちの立ち位置を見つけられた気がします。涼平くんも一緒に歌詞を書いてくれて。あれ以来、書きたがらないけど。
涼平:(笑)。
慶太:あのときは「とりあえずやってみよう」という感じだったからね。曲が出来て、2人の形が見えてからは、書いてくれなくなりました(笑)。
ーー(笑)。「Beautiful Now」によって新体制のw-inds.が明確になった?
涼平:そうですね。
慶太:MVが出来たときにけっこう安心したというか、「いけるかも」と思って。それまでは正直、「無理かもな」と思っていたんですよ。
涼平:うん。2人で歌って踊るのは難しいから、バンドかな? とか。
慶太:楽器をやろうとしてたよね(笑)。
涼平:マジで練習しようと思ってました。
ーーそうなんですか?
涼平:はい(笑)。形を変えないと無理だろうなって。
慶太:最初はホントにいろいろ考えていたんですよ。ただ、僕が曲を作るのは同じなので、曲の構成、歌割り、振り付けを一つひとつ考えて。
涼平:3月のオンラインライブ(2021年3月14日に行われた「Online Show『20XX“THE MUSEUM”』」)も大きかったよね。過去曲が中心だったから、「二人でどうやる?」というのを早い段階で作れたのはよかったなと。
ーーファンのみなさんのリアクションもすごく良かったですよね。
慶太:そう、ファンのみなさんが喜んでくれて、感謝の気持ちを伝えてくれて。安心したし、やって良かったと思いましたね。あのときに「これはダメだな」と思っていたら、辞めていたかもしれないです。
ーーファンが納得した形でないと活動を続けても仕方がないという思いもあった?
慶太:20年近く応援してくれている方もいますからね。その人たちが新体制でのパフォーマンスを見て嫌だと思うんだったら、潔く辞めた方がいいだろうなと。もちろんぜんぜんそんなことはなかったし、すごくいい反応をもらえて……。ありがたかったですね。
涼平:オンラインライブをやる前は、いろいろ考えてましたからね。「3人のほうが良かった」と言われるのも悔しいけど、「2人のほうがいいんじゃない?」って言われるのも……とか。
慶太:わかる。難しいよね。
ーーどっちがいいかという話ではない、と?
涼平:そうなんですよ。そもそもスタイルが違うんだし、「これはこれでいいね」というところに落ち着くのが一番いいのかな、と。今はもう不安はないですけどね。
ーーでは、アルバムに話を戻して。「The Christmas Song」には、DA PUMP、Leadのメンバーが参加。
慶太:ハッピーなクリスマスソングにしたかったし、ライジングプロダクションのメンバーにも参加してもらえたらいいねという話になって。
涼平:楽しかったですね。ライブで一緒になることはあっても、楽曲を一緒に作ることはなかったので。僕らがデビューするときにDA PUMPさんのオープニングアクトをやらせてもらって、僕らの1stライブのオープニングをやってくれたのがLeadなんですよ。そういう関係性の2組に参加してもらえて、曲を作れたのは感慨深いですね。
慶太:いつかライブで披露したいです。今年は難しいから、来年かな。
涼平:冬限定だしね(笑)。
ーーそして8曲目の「Distance」。これ、すごい名曲ですね。
慶太:みなさんにそう言っていただいています。「泣ける」という方も多くて。
ーー大切な人と離れてしまっても、〈だから大丈夫 止まる事なく/歩いて行こう〉という歌詞、どうしてもw-inds.の軌跡と重なりますからね。
慶太:そうですよね。それも含めて、自分たちが感じてきたことというか……。最近ではいちばん大きな別れだったし、かなり影響されていると思います。
涼平:グッと来ましたね、僕も。歌うのは難しかったんですけど。あまり強くならないように、力を抜いて歌うニュアンスを掴むのに時間がかかって。
慶太:こういう曲、どうしても歌いすぎちゃうんですよ。涼平くんもそうだったんですけど、「歌うというより、言葉をかけるような感じで」という話をして。それだけでガラッと変わりましたね。
ーーなるほど。直接言葉にして伝えるよりも、曲にして表現したほうがいいという感覚もありますか?
慶太:それはあるかもしれません。言いたいことはたくさんあるんですけど、言いづらいこともあるし、作品を通してメッセージを発したほうがいいのかなと。音楽家として活動しているし、自分たちの気持ちを乗せる最大のツールでもあるので。以前はSNSでも発信していたんですけど、大人になったのかな(笑)。
涼平:そうだね。
ーー9曲目の「Get Down(20XX version)」、10曲目の「DoU(20XX version)」はボーナストラック的な立ち位置ですか?
慶太:はい、そんな感覚です。アルバムとしては8曲で完結しているので。この2曲はオリジナルアルバムに入っていなかったので、龍一くんのパートを歌い直して収録しました。
涼平:パワーのある楽曲だなって、改めて思いましたね。アルバムを聴いていると、「え、ここからまだアゲてく?」って(笑)。
ーーそれもw-inds.の魅力ですからね。アルバム全体を通して、慶太さんのサウンドメイク、ミックスも質もさらに上がっていて。
慶太:ありがとうございます。今回は歌詞の世界観、メッセージを伝えたいという方向性があったので、ボーカルも生っぽいというか、エフェクトもそんなにかけていないんですよ。普通は全体のバランスを整えるんですけど、コンセプトに寄せたミックスができるのはおもしろいし、自分たちの強みなのかなと。
ーー慶太さんがミックスまで手がけるのが当たり前になってますよね、今や。
慶太:そうですね(笑)。曲を作って、歌を録って、エディットして、ミックスして。そこまでやるのが普通になっているので。
涼平:普通だと思っちゃダメですよね。いつもありがとうございます。
ーー12月29日には2度目の『Online Show「20XX“We are”」』を開催。今回はニューアルバムの楽曲が中心ですか?
慶太:アルバムの曲がメインになると思いますけど、今回はかなりおもしろいコンセプトがあって。自分たちにとってもめちゃくちゃチャレンジなんですよ。過去最大のチャレンジじゃない?
涼平:うん、そうだと思う。
慶太:僕らもすごく楽しみです。最近よく言ってるんですけど、ファンの方との信頼関係があるから、新しいことにチャレンジできるんですよね。今までやったことのないことも楽しんでくれるというか。それくらい深い関係ができているのはすごく嬉しいし、みなさんに喜んでもらえるように準備したいですね。そうすることによって自分たちのレベルも上がるだろうし。
涼平:そうだね。ちょっと不安もありますけど(笑)、しっかり用意したいです。
ーーw-inds.の2021年を締めくくるイベントになりそうですね。それにしても今年はすごい1年でしたね。
涼平:そうなりましたね。
慶太:あっという間でしたね。20周年を迎えて、ベストアルバムとオリジナルアルバムを出して。コロナ禍のなかでも、しっかり活動できてよかったです。ただ、アルバムを3年もあけちゃダメですね。どうしても気負い過ぎちゃうし、1年くらいだったら、もうちょっと遊べるかなって。
ーーぜひ来年も出してください。
慶太:目指したいです。自分で自分の首を絞めてしまった(笑)。
涼平:(笑)。いろんな規制が緩まっていけば、ライブもやりたいですね。生のライブも2年くらいやっていないので。
慶太:足が震えそう。でも、ライブはやりたいですね。
涼平:ファンのみなさんとも会えていないですからね。SNSだと表情まではわからないじゃないですか。ライブによく来てくれる人たちのことを思い出して、「あの人、元気かな」って思ったりもするし。来年、ファンの方々の前でライブができるのを楽しみにしてます。
■リリース情報
ニューアルバム『20XX “We are”』
2021年11月24日(水)発売
初回限定盤【CD+Blu-ray】¥4,400(税込)
初回限定盤【CD+DVD】¥4,000(税込)
通常盤【CD only】¥2,750(税込)
Special Box盤【CD+Blu-ray+PHOTOBOOK+『20XX "THE BEST"INSTRUMENTAL』CD】¥8,800(税込)
※ポニーキャニオン特設販売サイト限定商品(予約受付期間:〜2021年10月8日(金)23:59)
Special Box盤【CD+DVD+PHOTOBOOK+『20XX "THE BEST"INSTRUMENTAL』CD】¥7,700(税込)
※ポニーキャニオン特設販売サイト限定商品(予約受付期間:〜2021年10月8日(金)23:59)
ポニーキャニオン特設販売サイト https://ps.ponycanyon.co.jp/w-inds/20xxweare/
【収録内容】
<CD>
01. Strip
02. EXIT
03. With You
04. Show Me Your Love
05. Little
06. Beautiful Now
07. The Christmas Song
08. Distance
09. Get Down(20XX version)
10. DoU(20XX version)
All songs produced by Keita Tachibana
<Blu-ray, DVD>
01.Strip Music Video
02.Document of 20XX ”We are”
予約はこちら:lnk.to/20xxweare
ポニーキャニオン特設サイト:https://ps.ponycanyon.co.jp/w-inds/20xxweare/
■配信ライブ情報
『w-inds. Online Show「20XX”We are”」』
2021年12月29日(水)19:30開場/20:00開演
※アーカイブ(見逃し)配信:あり
<チケット代金>
●ファンクラブ限定チケット(ライブ&アフタートーク&画像特典)3,500円(税込)
※FanStream/StreamPassのみでの取扱
●一般チケット(ライブのみ)3,500円(税込)
※購入にあたりシステム利用料・決済手数料あり
<アーカイブ配信>
2021年12月30日(木)〜2022年1月10日(月)予定
▼配信メディア・チケット購入先
・FanStream/StreamPass(※ファンクラブ限定チケット)
・ローチケ LIVE STREAMING
・PIA LIVE STREAM
・LINE LIVE VIEWING
▼チケット販売期間
2021年11月上旬予定
◆w-inds. Beautiful 20th 特設サイト
https://w-inds.jp/beautiful20th/
◆YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/windstvofficial
◆TikTok
https://www.tiktok.com/@w_indsofficial
◆Instagram
https://www.instagram.com/w_indsofficial/
◆Twitter
https://twitter.com/winds_tv
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<締切:12月19日(日)>