w-inds.が新しいチャレンジを続ける理由 20周年に向き合う過去、現在、未来

w-inds.が新しいチャレンジを続ける理由 20周年に向き合う過去、現在、未来

 w-inds.が、20周年を飾るベストアルバム『20XX “THE BEST”』を3月14日にリリースする。

w-inds. Best Album「20XX “THE BEST”」2021.3.14 Release

 2001年のデビュー曲「Forever Memories」から最新曲「Beautiful Now」までの全シングル47曲をCD3枚に収録。さらに初回限定盤&PCSC盤にストリーミング再生数上位曲(シングル以外)を収録したCD、メンバーセレクトによる全ライブツアーごとのベストアクトをまとめたDVDをコンパイルした本作には、進化と変化を繰り返してきた20年のキャリアがリアルに刻み込まれている。今回は橘慶太、千葉涼平にインタビュー。ベストアルバムの収録曲を軸に、w-inds.の過去、現在、未来を語り合ってもらった。(編集部)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

曲の良さを実感するまでに時間がかかった活動初期

ーーw-inds.としてのリアルサウンドでのインタビューは、2020年1月リリースのシングル『DoU』以来になります。

慶太:ご無沙汰してます。コロナ前ですね。

涼平:いろいろありましたね、ホントに。

ーーまずは2020年のことから聞きたいのですが、振り返ってみるとどんな1年でした?

慶太:コロナもそうだし、(緒方)龍一くんが脱退したり、前半は悩んでいる時間が長くて。夏くらいからスタッフを含めて本格的に話し合って、「新曲を作ってみよう」「ベストアルバムを出したいね」と具体的に進み始めた感じですね。

涼平:新曲の「Beautiful Now」を作り始めて、新たにスイッチが入ったというか。それまでは予定していた仕事が中止になったり、動くのが難しくて、表立った活動ができなかったんですよね。僕らもそうですけど、ファンの人もたぶん、いきなり新しい活動を見せられても整理がつかないんじゃないかと思って。時間を作っていただいて、準備に費やせたのは良かったのかなと。

ーー20周年のベストアルバムのリリースも、次に進むための大きなきっかけですよね。“デビュー20年”と聞いて、どんなことを感じますか?

慶太:長いですよね。人生の半分以上なので。

涼平:振り返ってみると、デビュー当時はめっちゃ忙しかったなって。一般の人が学生時代を送ってるとき、恐ろしく働いてたので。

慶太:寝る時間がないとか、ホントにあるんだなって。

ーーリリースのペースもすごかったですからね。

慶太:3カ月に1枚シングルを出して、1年に1枚アルバムを出して。それが普通だと思ってたんですけど、いま考えると恐ろしいスケジュールですね(笑)。

涼平:信じられない(笑)。

ーー当時、w-inds.のようなダンス&ボーカルグループは、今ほど多くはなかったですよね。

慶太:そうかも。K-POPもそんなに流行っていなかったし。神話(シンファ)ぐらい?

涼平:懐かしい。東方神起やSS501も、ちょっと後だしね。

慶太:うん。ただ、事務所の先輩にDA PUMP、SPEED、MAXがいたので、歌って踊るグループの存在は身近なものではあって。先輩たちが時代を作っていたし、そこまで新しいことをやっている感じはなかったんですけどね。

涼平:他の事務所には、そんなにいなかったけどね。

ーーw-inds.は2001年にシングル「Forever Memories」でデビュー。初期の楽曲は葉山拓亮さんが手がけていましたが、名曲ぞろいですよね。

涼平:本当に。いい曲ばっかりなんですよ。

慶太:「Forever Memories」もそうなんですけど、沁みてくる曲が多いんですよ。僕が作る曲は“いきなりストレートパンチ”みたいな感じなんだけど(笑)、初期の曲はローキックみたいにじわじわ来るというか。

涼平:葉山さんの曲は、ボーカルがなくても切なくなるように作られてるんですよ。

ーーアレンジもしっかり作り込まれていて。

涼平:そうなんですよ。

慶太:葉山さんがいなければw-inds.は生まれていないし、いまの自分たちがいるのも葉山さんのおかげですね。

涼平:僕らも大好きな曲ばかりなんですけど、ずっと応援してくれてるファンのみなさんは「もしかしたら葉山さんのファンなんじゃないか?」と思うくらい初期の曲を好きでいてくれて。

慶太:確かに(笑)。

涼平:今でもライブでやってほしいという声をよく聞きます。表に出てきていない葉山さんがこんなに支持されているのはすごいことだなと。

Forever Memories / w-inds.

ーー“初期のw-inds.=葉山さんの楽曲”というイメージが根付いているというか。デビュー直後から、セールス、チャートアクションも良かったですよね。

慶太:『Forever Memories』は最初30位くらいで、その後、徐々に上がってきたんですよ。最終的に12位まで上がったんだけど、レコード会社の人に「すごくいいことだよ」と言われて。いきなり1位になるよりもすごいことだって……覚えてる?

涼平:うん。

ーー曲の良さが評価された、と。

慶太:そうですね。当時はどういう意味なのかわかってなかったですけど(笑)。2枚目の『Feel The Fate』が8位になって「ベスト10に入った!」って喜んで、次の『Paradox』が3位になって、されにテンションが上がって。1stアルバム(『w-inds.〜1st message〜』)をその年の12月に出すことになったんですけど、どうしても1位を取りたくて。ちょうどしし座流星群が来るときで、メンバー、スタッフと二子玉(東京・二子玉川)まで行って、流れ星にお願いしようってことになって。で、1位になりました(笑)。それくらいチャートを気にしてたんでしょうね。

Feel The Fate / w-inds.
Paradox / w-inds.

涼平:ハハハハ(笑)。

ーー素晴らしい(笑)。その怒涛の活動ペースは数年続きますね。

慶太:そうですね(笑)。何年か経つと、少しずつ自我が芽生えてきて。「SUPER LOVER〜I need you tonight〜」とかは、自分たちから「この曲をやりたいです」って言ったんですよ。

SUPER LOVER -I need you tonight- / w-inds.

涼平:そうだった。

慶太:自分たちがやりたいことと、事務所の意向がちょっと違うこともあったんですよ。スタッフはとにかく「爽やかに」という感じで。

涼平:そっちだよね。

慶太:衣装も白が多かったし、「髪の毛も明るくして」て言われたり。そう言えば一度、事務所に呼ばれて注意されたことがあったな。シングルのジャケットを並べて、「君たちの良さが出てるのは、どれかわかる?」って(笑)。

涼平:あったねぇ。

慶太:僕らも年相応の男の子だったので、もっとカッコいいことがやりたい、知的に見られたいみたいな気持ちもあって。

涼平:「Long Road」の頃は、爽やかな感じがちょっとイヤになってたんですよ(笑)。ジャスティン・ティンバーレイクのMVを見て、「こんなカッコいいことがやりたい」って思ってたから、かなり違和感があって。

慶太:抵抗してましたね。……懐かしい。

ーーそう言えば「Long Road」「Pieces」「キレイだ」をリリースした頃、インタビュー中に「この曲、どう思います?」って逆質問された記憶があります。

慶太・涼平:ハハハハハ!

ーー「ホントにいい曲だと思います?」みたいな。

慶太:その記憶、僕もありますね。今聴くとすごくいい曲だなってわかるんだけど……。

涼平:そうなんだよね。

慶太:「Long Road」なんて、めちゃくちゃいい曲なのに、当時はよくわからなかったんですよ。〈夢がたやすく云えた頃/地図も 時計も 逆さに見てた〉という歌詞から始まるんですけど、「どういう意味だよ」くらいに思っていて(笑)。それくらい理解できていなかったんだけど、年上の方に「いい曲だ」と言われることがけっこうあったんですよ。近田春夫さんがコラム(「考えるヒット」)で褒めてくれたり。

涼平:テリー伊藤さんにも「いい曲だね」って言っていただきました。

慶太:で、「そうか、いい曲なのか」って。心の支えになってましたね。

ーー曲の良さを実感するまでには、だいぶ時間がかかった?

慶太:10年くらいかかってますね。だんだん聴こえ方が違ってきたし、めちゃくちゃいい曲だなと思い始めて。逆さに見てたのは自分たちのほうでした(笑)。ライブでも絶対やりたい曲ですからね、「Long Road」は。

涼平:特別な演出がなくても盛り上がるんですよ。

Long Road / w-inds.
Pieces / w-inds.
キレイだ / w-inds.

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