なにわ男子 道枝駿佑の“山田涼介愛” 2人に通ずる、見る者を惹きつける存在感

 今年3月には初の舞台単独主演作品『ロミオとジュリエット』に挑戦。10代だからこその瑞々しい純真無垢なロミオが誕生した。舞台パンフレットによると、演出を手掛けた森新太郎は、「武器は一言で言って“未熟さ”です。不器用で無力ながらも懸命に道を切り開こうとするロミオとジュリエットを、この2人と作っていきたい」と期待を寄せていた。

 道枝も「“お作法通りのキスね”と言われるシーンがあるのですが、キスのお作法なんて知らないじゃないですか(笑)」(※1)とインタビューで答えていたように、これまでとは路線が異なる出演作品への挑戦。ジュリエットに恋焦がれ、長い手足をバタバタさせて悶えるロミオ。ストーリー展開と共にまた違った感情をむき出しにするーー言葉や声色、表情……フルに使い、まさに“全身全霊”で演じていた。

″Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-″ Digest Video

 少々の声の擦れは舞台で奮闘した者の勲章。何より誤魔化しの効かない瞳の輝きが、物語の世界へと引き込んでいた。そんな見る者を惹きつける、澄んだ瞳の持ち主であるところも山田と共通する点といえるだろう。

 バラエティ番組で見せるのは、ほのぼのとしたキャラ。語られるエピソードの端々からは礼儀正しさが伝わってくるのも彼の魅力だ。これがステージや舞台となると情熱をまとい、また違った表情を見せる。これから年齢を重ねるごとにどんな世界を見せてくれるのか楽しみな、アイドルであり俳優だ。これからのジャニーズを牽引するひとりとして、さらなる挑戦の場や素敵な作品との出会いを願うばかりだ。

※1:https://www.vivi.tv/post205093/#utm_source=yahoonews&utm_medium=ynkanren&utm_campaign=20210624

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