V6の楽曲がジャニーズJr.に歌い継がれる背景 フレッシュな魅力をアピールできる名曲たち

 また、ジャニーズJr.はツアーのみならず、『ザ少年倶楽部』などで年間を通してパフォーマンスする機会があることから季節感のある楽曲が歌われる場合も多い。V6のサマーソング「グッデイ‼️」や、嵐の「サクラ咲ケ」もシーズンごとにパフォーマンスされるのを多く見る。いずれも振り付けがシンプルであり、ジャニーズJr.の爽やかな魅力がアピールされている。そのほかにも、SMAP「雪が降ってきた」やTOKIO「花唄」など、季節ごとにジャニーズJr.が歌っている楽曲が多いのは、ジャニーズ曲のバラエティの豊富さを体現していると言える。

[+81 DANCE STUDIO] TOKIO - 花唄 / Performed by Travis Japan

 ジャニーズJr.は、先輩の楽曲を歌うことで様々なパフォーマンスを見せることができる。そしてそれは同時に、先輩グループにとっても楽曲が歌われ続けていくというメリットでもあるのだ。ジャニーズJr.のフレッシュな魅力も相まって楽曲が映えるだけでなく、本家のパフォーマンスとの相違も際立ってくるように思う。また、厳選されたジャニーズ楽曲が定期的に歌われることは、ジャニーズブランドを強固にすることにも繋がっているように感じる。事務所の後輩たちに楽曲を受け継ぐことで名曲を残し続けられるのはジャニーズならではのシステムだ。数々のジャニーズ楽曲はリリースから年月が経っても色褪せない魅力がある。グループが解散や活動休止した後も様々な場で聴く機会が多くなるのではないだろうか。

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