斉藤和義、普遍性と時代性を同時に伝えるステージ 『202020』『55 STONES』携えた全国ツアーファイナル

斉藤和義、ツアーで伝えた普遍性と時代性

 ここからは一気にクライマックスへ突入。イントロのリフが鳴り響いた瞬間、観客が手を挙げて応えたのは、代表曲「ずっと好きだった」。「虹」では斉藤がギターを置き、ワイヤレスのマイクを握りしめ、ステージを左右に移動しながら〈渡り切ろうぜBaby/ダメでもともとBaby/どうせ迷路なら 笑って行こうぜ〉というフレーズを歌い上げた。さらに「歩いて帰ろう」、疾走感に溢れたビートとともに〈やめんなよ〉〈夜明けは近いぜ〉と呼びかける「Boy」(『55 STONES』)で本編は終了した。

 新曲「朝焼け」からはじまったアンコールも見どころ十分。ヒット曲「やさしくなりたい」、そしてラストはアルバム『55 STONES』の最後に収められた「ぐるぐる」。アウトロでは全員がマイクを持ち、アカペラのコーラスとともに〈キミはボクを選んだ〉〈ボクはキミを選んだ〉というフレーズを響かせ、ライブはエンディングを迎えた。

 2作のアルバムの楽曲を中心に、普遍性と時代性を同時に伝えるステージを体現した斉藤和義。奥深い音楽性に裏打ちされた日本語のポップミュージックの担い手はこの先、さらなる高みに上っていくことになるはずだ。

■番組情報
『斉藤和義 LIVE TOUR 2021 202020 & 55 STONES』
10月31日のツアーファイナルの模様が2022年1月、WOWOWで独占放送・配信決定
https://www.wowow.co.jp/kazuyoshi/

■ツアーファイナル セットリスト
https://jvcmusic.lnk.to/202020-55STONES

■配信情報
「寝ぼけた街に」
配信中
https://jvcmusic.lnk.to/neboketamachini

■オフィシャルサイト
https://www.kazuyoshi-saito.com/

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