Juice=Juice 金澤朋子、卒業発表の重み 大人っぽさ×歌唱力でグループ支えてきたリーダー
「25歳定年説」を突破した直後の卒業発表
そんなアダルティーな印象が強い金澤だが、その反面、好きなアニメが『クレヨンしんちゃん』や『ドラゴンボール』だったり、好きな食べ物がくら寿司、それも魚介類ではなくハンバーグなど変わり種のネタを好んだりなど、子供っぽい一面とのギャップも魅力だ。
性格は人見知りなところがあるが、グループのリーダーとしてのMCなどの職務はきっちりこなし、レギュラーラジオ番組などでのトークも淀みない。2018年からは自身の出身地でもある埼玉県の三芳町広報大使に就任しており、三芳町PRの活動も有名だ。
2019年6月には、年上の宮崎由加、そしてアンジュルムの和田彩花が相次いで卒業したことにより、グループはもちろんハロプロ内でも最年長メンバーとなる。ハロプロには「25歳定年説」があるのではとファンの間でささやかれているが、今年7月2日に26歳の誕生日を迎えたことにより、その壁を突破した。
とはいえ、それ以降もJuice=Juiceメンバーとしてアイドル活動を続けていくとは、ファンもあまり考えていなかったのかもしれない。金澤に熱心なファンであればあるほど、持病の子宮内膜症の再発の可能性を気にかけたり、25歳を超えてもアイドルを続けていくことの是非、そういった諸々の要素と常に対峙せざるをえなかっただろう。そしてその一方、今後もJuice=Juiceの一員としての金澤の活動を見続けられるだけ見続けていたいという思いが消えることもない。そんなアンビバレンツな心情が、今回の金澤卒業発表の重さだ。
グループの今後を占うという一面もある横浜アリーナ公演
金澤が卒業することで、Juice=Juiceに残る結成時オリジナルメンバーは植村あかりのみとなる。今年7月に新メンバーが3人加入したこともあり、結成時からグループの様相は大きく変貌した。Juice=Juiceというグループ自体の特徴としてよくいわれているのは、歌唱力やダンスなどの技術点の高さが際立つ、実力志向のグループだということだ。
そういった定評あるいは伝統を、これからのJuice=Juiceが守っていけるのか、あるいはまた別の新たな方向性を見出してグループ自体の形が変わっていくのか。11月24日の横浜アリーナは金澤の卒業公演であると同時に、グループの歴史上初めて単独で立つステージでもあるし、現在の10人では初めての長時間ライブでもある。12月22日には金澤ラスト参加となるJuice=Juiceニューシングルが発売予定でもあり、このステージでも楽曲披露される可能性は高い。グループの未来を展望する上でも見逃せない一夜となりそうだ。
(※1)http://helloproject.com/news/13628/