マカロニえんぴつ「ライブハウスが好きなんだよ、俺たちは!」 溢れ出す衝動、レア曲連発の初新宿LOFTワンマン

マカロニえんぴつ、初の新宿LOFTワンマン

 オフィシャルファンサイト「OKKAKE」設立5周年、そして新宿LOFT50周年を祝ってのスペシャルライブ『OKKAKE設立5周年記念ワンマン☆ついに新宿LOFTでやるよ!〜いつもありがとうマカロッカー、そしてロフト50周年おめでとうございます(涙)(尊)〜』が7月23日、開催された。ロフトといえばロックバンドにとっては“聖地”といってもいい歴史あるライブハウスであり、そのステージに立つというのはいつだって特別なわけだが、今回はバンドをサポートし続けるコアなファンのみに向けた激レアなライブであり、彼らにとって初めてのロフトでのワンマンライブであり……いくつも特別がのっかって、つまり超特別である。そんな超特別なライブでマカロニえんぴつが見せたものは何か。それはロックバンドとしてもっともピュアな熱と愛とロマン。すなわち彼らを走らせ続ける、もっとも根っこの部分だった。

 メンバー4人がずらっと横並びになるのがいつもの彼らの立ち位置だが、この日はステージのサイズに合わせて長谷川大喜(Key/Cho)が一列うしろに下がるフォーメーション。出てくるなり「やろうか!」とはっとり(Vo/Gt)が告げて、1曲目「OKKAKE」が始まる。「ロフトー!」というシャウトにたちまち巻き起こるハンズクラップ。「よっしゃー!」「よいしょー!」と声を上げながら歌うはっとり。フロアに向けて「元気だね!」って、はっとり自身もだいぶ元気である。「レモンパイ」に「愛のレンタル」、序盤から出し惜しみなしのセットリストに、歌って手を叩いて飛び跳ねて、こちらも出し惜しみなしで応えるマカロッカーたち。はっとりが上げた「カモン!」の声はフロアに向けたものか、それともメンバーをさらに焚き付けるものか。ロフトのステージからはみ出そうなグルーヴと音圧と熱が、いつもより近い距離で音を鳴らすバンドからバシバシ放たれていった。

マカロニえんぴつ

 「たましいの居場所」で一面「ラララ」のシンガロングを巻き起こしたあと、はっとりが「あちいね」と口を開く。「久々のこの感じでございます。この距離感もあんまりなかったので、変な緊張感があるね」と横の田辺由明(Gt/Cho)と話しながら、照明さんに照らしてもらったフロアを見渡して「ファンクラブ会員ってすごいわ」と感嘆する。そしてロフト50周年を祝うと、「懐かしい曲をたくさんやります」という言葉とともに、ここからレア曲が連発されていく。長谷川によるフレーズから始まったのは軽快に弾むようなリズムが楽しい「ルート16」。さらにそこに重ねられるのが昨年の下北沢SHELTER以来となる「恋の中」、そして一昨年の日本武道館以来の「two much pain」という曲たちである。イントロが鳴るたびに歓声が上がり、自然に手拍子が起きてフロアがひとつになる。はっとりは「太客」といっていたが、まさに「太い」お客さんだからこそ生まれる空気が、このライブをいっそうスペシャルなものにしていく。

 これももっとライブでやればいいのになかなかやらない「八月の陽炎」を終えて、「みんなが好きな曲やりますよ」と呟いたはっとり。4つ打ちのリズムにオーディエンスが手を叩くなか、ジャキジャキと鳴らされる田辺のギターリフとともに披露されるのはファンにリクエストを募ると必ず上位にランクインする人気曲「零色」だ。バンド全員が渾身の力で重ねる音に叫びのようなはっとりの歌が乗り、そこにマカロッカーの声が加わる。踊れるリズムと切ない歌詞、ことさら感情を揺さぶるパフォーマンスがロフトに響き渡った。

 普段あまりやらない曲が多いだけに「大変だったよ、練習が」とはっとり。熱気むんむんのライブハウスに立ち、「歌い方も昔っぽくなってね。まだモテたかった頃の歌い方」と言いながら、まだはっとりが金髪だったころによくライブをやっていたロフトでの思い出を語り出す。ブッカーの樋口さんに「KANさんを思い出した」と言われたこと、対バンイベントに何度も呼んでもらったこと、サーキットイベントではメインとなるこの場所になかなか立てなかったこと。曲作りからライブのMCまで試行錯誤をしていた時期の記憶を辿る思い出話は尽きない。最後にロフトに立ったのは2019年、おいしくるメロンパンとの2マンだった、という話に「行きました!」とフロアから声が飛ぶ。

マカロニえんぴつ

 田辺はロフトの打ち上げで飲みすぎて楽器を全部忘れて帰った思い出を振り返り(ちなみにこの日はそのときのギターを弾いていた)、高野賢也(Ba/Cho)は楽屋に出演したバンドのパスが大量に貼られている光景を見て「ライブハウスだなあ」と思っていたと語る。ちなみに高野はこれまでのライブのパスやリストバンドを全部取ってあるらしく、それを聞いてメンバーは驚きの表情を見せる。「ケンヤって……熱いよね!」とはっとりは嬉しそうだ。長谷川はライブで変な動きをしないようにステージの床の市松模様の白か黒、どっちかしか踏まないと決めていたと告白。サポートドラマーの高浦“suzzy”充孝も憧れの場所だったと語る。そんなメンバーの話を聞いていたはっとりは、「今よりもっと誰にも心を委ねてなかったし、でもここでやれないとやっていけないということもわかっていた」とあらためて過去の心境を振り返った。そしてロフトに出始めたころに作った曲として、現在は廃盤となっているライブ限定CDに収録されていた「enough」を届けたのだった。

 続く「悲しみはバスに乗って」を終えたはっとりの「ぶっ倒れてもいいから騒いでくれ、ライブハウスが好きなんだよ、俺たちは!」という言葉がフロアを、そしてバンド自身のハートに火をつける。比喩ではなくグッと温度が上がった会場に鳴り響くのは「keep me keep me」。さらに「もっと熱い夏に恋してえか?」と「夏恋センセイション」が畳み掛けられる。田辺のギターソロに大歓声が飛び、怒涛のアンサンブルが熱狂を呼ぶ。演奏を終えたはっとりは投げキッスだ。そして「マンマミーア!」と流行語を吐いたかと思うと、「ワンドリンク別」かと思わせといて高野の曲名コールから彼が作曲した「イランイラン」に突入するという、『FIFAワールドカップ2026』で世界を沸かせたスペイン代表 ラミン・ヤマルばりのカットインを見せるマカロニえんぴつ。そんな無茶にも余裕でついていくOKKAKEたちはさすがである。

マカロニえんぴつ

 その後「ほんとにやるぞ」と正真正銘「ワンドリンク別」で割れんばかりのシンガロングを生み出すと、「懐かしすぎるぞ!」と「言い訳ばかりの男」へ。小気味よいギターリフが引っ張るシンプルなロックチューンは確かに懐かしいが、当然お客さんは余裕で歌ってみせる。鳴っている音やアレンジは今よりちょっと青臭かったり、勢い任せだったりするかもしれないが、毎日マカロニえんぴつの音楽に触れているマカロッカーにとっては、全部“今”の曲なのだ。そのまま突入した「洗濯機と君とラヂオ」では初っ端からはっとりが歌をフロアに任せる。“リードボーカル”となったオーディエンスの声に感化されて、バンドの演奏も加速していくようだ。そんな相互作用がどんどん会場を熱くしていくなか、「大好きです!」とはっとりが叫んだ。ファンとバンドの関係性が目に見えるような、最高の光景だ。

マカロニえんぴつ

 〈何回でも何回でも名前を呼んでみせるよ〉というフレーズでマカロッカーへの愛をあらためて伝えるような「愛の手」を丁寧に届けると「幸せやそれに似たもの」へ。これこそ初期曲中の初期曲だが、今の成長したバンドだからこそ、この曲の大きな景色を正しく描ききれているように思える。ちゃんと愛を受け取ってきたからこそ、楽曲を通して伝わるものも、少しずつ変わってきているのだ。そしていよいよライブはクライマックス。はっとりはここまでの歩みを「最短距離ではないけど、必要な寄り道だったなって思います」と語り、「最近、いろんな後輩やら先輩やら同い年なら、いろんな生き様を見て、まだやりたいって思った」と今の心境を口にする。「そしたら、音楽を聴くのが楽しくなっちゃって。託して投げるっていうことをしたくなった。いい曲できてるんですよ」。もちろんバンドとして立つ場所は変わったが、その内側では、今再び、このステージに立っていたあの頃のような炎が燃えているのかもしれない。

 そして、最後の曲として、いつまでも終わらない衝動と焦燥と血と汗を歌った「ヤングアダルト」がロフトに熱く熱く響き渡る。はっとりが「生きてる?」と問いかけ、オーディエンスが歓声で応える。そして最後のサビの大合唱。ライブを終えたバンドに、フロアから「ありがとう」の声が次々と飛んだ。その後、鳴り止まないアンコールに応えてステージに帰ってきたメンバー。「もうちょっとチヤホヤされたくて出てきちゃった」と言いながら始まっていったのは「ハートロッカー」。〈いいメロディが浮かんできた/言葉にしなきゃ、今すぐに/形にならないこの気持ちの/逃げ場所がここにある〉ーーはっとりがなぜ曲を書くのか、なぜバンドで音を鳴らすのか。その根源を刻んだ楽曲が、ひときわフレッシュに響いたのだった。

マカロニえんぴつ

■リリース情報
『運命さがし EP』
発売日:2026年9月16日(水)

完全生産限定盤(オフィシャルファンサイト「OKKAKE」限定販売)[CD+Blu-ray]
・三方背スリーブケース特別仕様+32P Live Photo Book封入
PPTF-8195-8196 / ¥6,600

初回生産限定盤 [CD+Blu-ray]
TFCC-89815-89816 / ¥5,500

通常盤 [CD]
TFCC-89818 / ¥1,650

<CD収録曲>
01. 運命さがし
02. 終宵(TV アニメ 『ワールド イズ ダンシング』オープニングテーマ)
03. グッドラック・マイラバー
04. 運命さがし(instrumental)

<Blu-ray収録曲>
マカロックツアーvol.21 〜心を覗いてシラけるより、ことばのシワだけ増やしてゆけ篇〜 
2026/3/12 東京ガーデンシアター
01. いつか何もない世界で
02. 忘レナ唄
03. レモンパイ
04. poole
05. 恋人ごっこ
06. 月へ行こう
07. NOW LOADING
08. なんでもないよ、
09. ハナ
10. クレイジーブルース
11. きみは天使で
12. NEVERMIND
13. 化け物
14. カーペット夜想曲
15. ロング・グッドバイ
16. 然らば
17. パープルスカイ
18. はしりがき
19. 洗濯機と君とラヂオ
20. ヤングアダルト
21. 僕らが強く。
22. 静かな海

『終宵 EP』
発売日:2026年9月16日(水)

期間生産限定盤 [CD]
・TVアニメ『ワールド イズ ダンシング』 描き下ろしアニメJKT
TFCC-89817 / ¥2,200

<収録曲>
01. 終宵(TVアニメ 『ワールド イズ ダンシング』オープニングテーマ)
02. 運命さがし
03. グッドラック・マイラバー
04. 終宵 (instrumental)
05. 終宵 (89sec TV Anime Size)

[早期予約特典]
A5サイズビジュアルシート(ランダムサイン入り)
※『運命さがし EP』『終宵 EP』全形態に付属
※予約対象期間 : 2026年7月31日(金)23:59 まで

[店舗別特典]
HMV:L判ブロマイド
セブンネット:缶バッジ
Amazon : メガジャケ
タワーレコード:ポストカード
アニメイト : 『運命さがし EP』初回生産限定盤、通常盤 : ミニフォト / 『終宵 EP』期間生産限定盤 : 楽天ブックス : アクリルキーホルダー
汎用特典 / OKKAKE商店 : B2ポスター
※特典は「先着」となり数に限りがあります。一部店舗 / ECサイトでは特典が付かない場合がございますので、ご予約ご購入の際は、特典の有無を必ず店頭 / ECサイトでご確認ください。
※アニメイト以外の法人では『運命さがし EP』『終宵 EP』ともに特典内容は同じとなります。

<EP特設サイト>
https://macaroni-special.com/unmeisagashi_shusho_EP/

■公演情報
『マカロックツアーvol.22 〜いま、きみがすき!篇〜』
2026年10月3日(土)大阪・阪城ホール
2026年10月4日(日)大阪・大阪城ホール
2026年10月24日(土)福岡・マリンメッセ福岡A館
2026年10月25日(日)福岡・マリンメッセ福岡A館
2026年10月31日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
2026年11月3日(火・祝)東京・国立代々木競技場 第一体育館
2026年11月21日(土)宮城・仙台セキスイハイムスーパーアリーナ
2026年11月29日(日)兵庫・GLION ARENA KOBE
2026年12月5日(土)東京・有明アリーナ
2026年12月6日(日)東京・有明アリーナ
2026年12月26日(土)愛知・日本ガイシホール

<チケット情報>
期間:~2026年8月4日(火)23:59まで
購入:https://l-tike.com/macaroniempitsu/

■関連リンク
HP:https://macaroniempitsu.com/
Instagram:https://www.instagram.com/macaroniempitsu_official/
X:https://x.com/macarock0616
LINE:https://line.me/R/ti/p/%40macaroniempitsu

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