ハンブレッダーズ、Zepp Tokyoのステージを自分たちのものに 上京記念ワンマンライブ『トーキョーイズマイン』レポート

ハンブレッダーズ、Zepp Tokyoワンマンレポ

 温かみのある歌声とギターサウンドでスタートした「ファイナルボーイフレンド(2021)」では、夕日を想起させるオレンジのライトに照らされながらの演奏を披露。リスナーもじっくりと聴き入り、エモーショナルな雰囲気に。その後のMCでは、スポットを当てられた木島がドラムロールを放ったあと、ムツムロより11月24日に2ndフルアルバム『ギター』をリリースすることが発表された。

ハンブレッダーズ(写真=松本いづみ)

 後半戦は新アルバムにも収録される新曲「プロポーズ」で口火を切った。曲名だけ聞くとバラード調のウエディングソングかと思ったが、「これまでで一番うるさいアルバム」とでらしがMCで言っていたように、うきのチョーキングしたギターが唸る、初見でもサビで自然と手が挙がる縦ノリのアッパーソングだ。「まだまだいきますよー。まだまだ踊れますか」とムツムロが再びゆるい口調で声掛けをしたかと思うと、ラップ調にアレンジした「常識の範疇」をはじめ「スクールマジシャンガール」、「弱者の為の騒音を」といった人気ナンバーをノンストップで畳み掛けていく。感じるがままにサウンドに乗っていると、18曲というボリューム満点なワンマンライブもあっという間に終盤。ラストとなる「ワールドイズマイン」では盛り上がりも最高潮に。でらしのスラップや、うきが歌詞どおりの“ド派手なエレキギター”でキレキレなプレイも見せてくれた。さらにムツムロがギターを2台肩に掛けながら演奏する場面も。かっこよくて、だけどたまにクスッと笑ってしまうようなパフォーマンスを最後まで披露し、ライブは終了した。

ハンブレッダーズ(写真=松本いづみ)

 3カ月前に大阪から上京したハンブレッダーズのメンバーたちは、MCにて「東京に来ても特に何も変わらない」と話していた。それは今回の上京に限らず、ライブハウスのキャパが大きくなったり、メジャーデビューしたりと環境が変わったとしても音楽に対しての姿勢は変えてこなかったからだと思う。自分たちが音楽やリスナーに真っ直ぐに向き合い、考え続けてきたからこその結果だ。そんな彼らのワンマンライブを見届けたファンからの盛大な拍手に応え、再びステージに姿を表した彼らがアンコールに選んだのは「ライブハウスで会おうぜ」と「銀河高速」。この2曲を選んだのは、きっとこれからもライブハウスで音を奏で続ける決意表明。秋に発売されるアルバムに収録される曲たちがどのようにステージで奏でられるのか、次のライブがますます楽しみだ。

■セットリスト
01. DAY DREAM BEAT
02. 見開きページ
03. 都会に憧れて
04. ユアペース
05. STILL DREAMING ※新曲
06. CRYING BABY
07. COLORS
08. フェイバリットソング
09. BGMになるなよ  ※新曲
10. SUMMER PLANNING
11. ファイナルボーイフレンド(2021)
12. プロポーズ ※新曲
13. 常識の範疇
14. 口笛を吹くように
15. ユースレスマシン
16. スクールマジシャンガール
17. 弱者の為の騒音を
18. ワールドイズマイン
EN01. ライブハウスで会おうぜ
EN02. 銀河高速

ハンブレッダーズ オフィシャルサイト

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