あたらよ、「THE FIRST TAKE」で見せたアーティストとしての実像 2020年代ブレイクバンドが辿る新たな道筋

次世代のバンドシーンを担うあたらよの足跡

 そんな中、あたらよはYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に登場し、「10月無口な君を忘れる」に加えて、8月にリリースされた「夏霞」の2曲を披露した。

あたらよ - 夏霞 / THE FIRST TAKE

 9月8日に公開された「夏霞」は、公開から1週間で再生回数100万回を突破。恋愛の切なさを歌う楽曲への共感からあたらよを知ったリスナーにとっても、“男女ツインボーカル”というバンドの特性を前面に押し出すこの動画は、そのアーティストの実像にふれるきっかけになったはずだ。

 さらに9月3日には、初のライブ『あたらよ Premium Live “夜明け前”』が開催された。場所は東京・渋谷の「TOKIO TOKYO」。2021年3月にオープンした“オーダーメイド型ライブハウス”だ。チケットはソールドアウト。アンコールでは「夏霞」の弾き語りも披露された。

あたらよ-夏霞(弾き語り Full Ver.)

 そして、10月4日には7曲入りEP『夜明け前』が配信リリースされる。まだ発表はされていないが、感染状況を鑑みつつ、さらなるライブの場も予定していることだろう。

 SNSでのバズから、バンドの実像を見せるメディアとしての「THE FIRST TAKE」、そして、「アーティストとファンがようやく生で会える場所」としての有観客ライブやフェス。2020年代にブレイクしていくバンドはこうした道筋を辿っていくことになるのだろうと、あたらよの足跡を見ながら改めて感じている。

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