DADARAY、三者三様の挑戦で作り上げたバンドの最新形 「今まで以上に川谷くんが任せてくれるようになった」

DADARAYが語る、バンドの最新形

『ガーラ』に詰め込まれた初めて挑戦

REIS

――さっきの疑り深さの原因はそこなんですね。でも、個人的にはむしろそういう作品が聴きたかったというか。以前の取材で「メンバーで曲作ったりしないの?」と、勝手なことを言わせてもらったこともあったと思うんですど、川谷くんの作る曲がいいっていうのは大前提としてありつつ、もっとメンバー自身の色が見えてきたらいいなと僕は思っていたし、DADARAYのファンの人の中にもそういう人は多い気がします。

えつこ:そう言ってくれる方がいるのはすごく嬉しいです。

――課長はいかがですか?

休日課長:今回の13曲は一気に録ったわけじゃなくて、時期が分かれてたりして、前作からの2年の中で個々に得たものが生かされてると思うので、この2年がなかったら作れなかった幅の広さなのかなって。そういう意味では、正直僕は不安とかはあまりなくて、ただただ「聴いたら驚くぞ」という感じではありますね。

――川谷さんがメンバーに任せる割合が増えて、特に近年はえつこさんが音楽的にリードするようになってきてるんですよね?

REIS・休日課長:そうです。

――その状況をえつこさんはどう感じていますか?

えつこ:任せてもらえると頑張っちゃう性格なんですよね(笑)。「これやって」って言われたことに対して、「ここまでしかできなかった」とは思われたくないタイプだから、100求められたら120で返す精神でこれまでもやってきたんです。そんな中で、今回は川谷くんノータッチでアレンジを考えたり、トラックを作ったり、DADARAYの歴史で初めて挑戦することが結構あって。私去年まで宅録もまともにできなかった人間なんですけど、やらざるを得ない状況に持って行って、必死にしがみつく、みたいな生活でした。

Tasogare No BAY CITY

――アレンジで川谷さんがノータッチなのはどの曲ですか?

えつこ:「黄昏のBAY CITY」は八神純子さんのカバーなんですけど、「アレンジは任せるから」って言われて。原曲の世界観は壊したくないけど、私コード進行がそのままのカバーはあまり好きではないので、そこは「意地でも全部変えたい」みたいな感じで進めました。とはいえ、すごく完成度の高いデモが作れるわけではないので、簡単に打ち込んで、あとはそれぞれの楽器の人に委ねて、アレンジを固めてもらったので、そこはだいぶ助けられてます。課長のベースにしても、私が作ったデモより何倍もゴージャスにしてくれて。

休日課長:いや、もう80%くらいできてたよ。あとは遊べばいいか、くらいの感じ。かなり的を得た土台を提示してくれたから、楽しかったし、どうやって弾くか考えるのが楽しかったし。

――打ち込みは全然やってなかったんですか?

えつこ:これまでそういうのはホント疎くて、最初はiPadに入っているCubaseでやってたんですけど、途中で「これはパソコンでちゃんとやらないと」と思って、MacBook Proの新しいのを買って。私以外の2人は結構録音作業を自分でもやってる人たちなので、わからないことがあったら聞いたりしながら、なんとかやりました。

REIS:私はデモを録るくらいのレベルなんですけど、えっちゃんは気づいたらすごいトラックを作ってきてて。もともと耳もいいし、センスもあるから、あっという間でした。

休日課長:本人的にはいろいろ苦労したんでしょうけど、外から見てると恐ろしいスピードでどんどん吸収してるなって。

――DADARAYに限らず、indigo la End、ゲスの極み乙女。、ジェニーハイと、川谷さん関連の制作やライブに一番関わってるのって実はえつこさんだったりするから、その活動の中で感化される部分もあるでしょうしね。

えつこ:そうですね。30歳超えても成長できるんだなって思いました(笑)。自分に伸び代があってよかったなって。でもそこで頑張れたのは、2人の足を引っ張っちゃいけないっていう気持ちもあったんです。2人は華もあるし、実力もあるし、私は縁の下の力持ちじゃないけど、音楽的なところでカバーしないと、バンドの比重が合わないかなとか……。

休日課長:……自己評価低くない?(笑)

REIS:うん、縁の下のモンスターでしょ(笑)。

休日課長:縁の下でもない、大きな柱ですよ。

――DADARAYの制作って、もちろん川谷さんの作る曲が土台としてありつつ、3人の中ではどうやって方向性を共有してるんですか?

REIS:そう言われると……。

えつこ:共有はしてない(笑)。

REIS:ホントに役割分担って感じで、「私はここの持ち場をやる」みたいな感じ。

休日課長:この前たまたま見たHiatus Kaiyoteのインタビューで同じようなことを言ってたような。「お互いの役割を尊重している」って。DADARAYもそうかもしれない。お互いがやってることに影響されて、それでいい方向に行く感じがありますね。

――3人で音楽を共有して、「Hiatus Kaiyoteの新作のあの感じやりたいね」みたいな話になったりもしない?

えつこ:ないです(笑)。特に私がまったく音楽を聴かないんですよね。聴くのは大体自分の音楽というか、レコーディングの予習だったり、終わったライブの音源を聴いて反省したりとか。ただ、それって要は大体川谷絵音の曲を聴いてるわけで、川谷くんはいろんな音楽を聴いて、それを自分の曲に還元してるから、それで私もいろんな音楽を聴いた気になっちゃうんですよ。っていう話を本人にしたら、「それは違う」って言われましたけど(笑)。

――(笑)。

えつこ:まあ、アレンジを考えるときは川谷くんから参考曲が送られてきたりもするから、そこからヒントを得ることが多いですね。

REIS:えっちゃんはすごく柔軟なんです。私は好きなものが偏ってるから、どうしてもそっちに寄せがちなんですけど。

えつこ:悪く言うと、こだわりがないのかも。

休日課長:でもあるときはあるよね?

――いや、たぶんめちゃめちゃあると思う(笑)。

休日課長:さっきも「コードは絶対変えたい」って言ってたもんね(笑)。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる