SixTONES 田中樹、巧みなラップにとどまらない抜群の歌唱力 表現の幅広さとメッセージを伝える姿勢
SixTONESの田中樹が9月3日放送の『オオカミ少年』(TBS系)の人気企画「オオカミカラオケ」に挑戦した。番組では、ONE OK ROCKの「Wherever you are」を歌唱。
田中は「見てる人に意外と田中、歌うまいなって思わせたい気持ちもあった」と意気込みを語っていたが、一般的に田中はラップの印象が強いかもしれない。そこで本稿では田中の歌唱力にフォーカスしてみたい。
SixTONESの楽曲を印象づけるものの一つがラップパート。それを一手に引き受けているのが田中だ。音楽番組のパフォーマンスでは、ジェシー、京本大我がメインボーカル的ポジションとしてフォーカスされ、田中はラップの印象が強く残るかもしれない。しかし、SixTONESの楽曲を聴き進めると、田中の歌唱力にも引き込まれる。
特にカップリング曲で田中の歌声が大いに発揮されており、2ndシングル『NAVIGATOR』通常盤に収録の「love u…」や、3rdシングル『NEW ERA』期間限定盤収録の「So Addicted」での甘く切ない歌声もあれば、「Bella」(『僕が僕じゃないみたいだ』初回盤B収録)では情熱的かつ艶っぽいセクシーな歌声を聴かせる。1stアルバム『1ST』(初回盤B:音色盤)に収録のジェシーとのユニット曲「EXTRA VIP」では、これまでとはまた違った勇ましさをまとった力強い歌声を。それでいて爽やかなアイドルソングも歌ってのけるように、楽曲ごとに声色を大きく変えている。
ラップも同様、楽曲の世界観にあわせて時には軽やかに、時には重厚感たっぷりに披露するなど表現の幅が広い。シングルの表題曲から聴き進めていくと、そこに待ち構えるようにして田中の歌声に迎えられ、さらにSixTONESの音楽の世界へと引き込まれるのだ。