BEYOOOOONDS 清野桃々姫プレイリスト連載「ひめぷれ」第7回
BEYOOOOONDS 清野桃々姫プレイリスト連載「ひめぷれ」 7月は「夏の夜に聞きたい曲」
indigo la End「夏夜のマジック」はマストな一曲
――面白い話ですね。続いてindigo la End「夏夜のマジック」についても教えてもらえますか。
清野:この曲も野音で披露されていて、本当にかっこよかったんですよね。「夏の夜」と言ったらこれはマストだと思って、入れました。
――湿った夏にすごく合ってますよね。
清野:川谷(絵音)さんの歌声とか歌詞って、すっごく沈んで重いわけでもないんだけど、わかりやすくキラキラしているわけでもない。なんて言ったらいいんだろう……“エモさ”があるんですけど、それだけに収まらない何かがあるんですよね。考えたんですけど、なかなか答えが出ないです(笑)。
――次の曲は変態紳士クラブ 「YOKAZE」ですね。
清野:変態紳士さんの話は、先輩のつばきファクトリーの岸本ゆめのさんともしたことがあるんですけど、やっぱりすごくカッコ良いです。バチバチにカッコ良いヒップホップなんですけど、共感できる部分もあったりするので、素敵だなと思います。YouTubeのコメント欄を見ても、私と同世代の子たちが共感したってコメントしてたりします。
――変態紳士クラブの存在そのものも惹かれる何かがあるんでしょうか?
清野:変態紳士さんみたいに自分の考え方とかを貫いて表現できてる方は、尊敬しますし憧れます。自己プロデュースについては私もすっごく考えるんですけど、なかなかうまくできないので。
――きのこ帝国「夏の夜の街」をセレクトされてますが、きのこ帝国は元々聴かれてたんですか?
清野:実は最近聴き始めて。タイトルからして夏の曲なんですけど、聴いててこれは初夏ではないなと思ってきたんです。ちょっと懐かしい感じというか。
――どのあたりに感じたんですか?
清野:思い出話の歌詞なんですけど、温度感っていうんですかね、ちょっと涼しげな感じもあるっていうか。夏の温度に慣れてきた頃の夕方っていう感じですかね。
――なるほど。確かに7月に限らず晩夏にも合いそうな楽曲ですね。では、最後の曲がゲスの極み乙女。「無垢な季節」です。川谷さんの曲は2曲目ですね。
清野:たしかにそうですね。「夏って言ったら絶対入れよう」と思ったのがこの曲でした。リリースされた当時は“ゲスの極み乙女。史上あまりない夏ソング”って言われていたんです。でも、歌詞とかはダイレクトに夏っていう感じはしなくて、間接的に夏を感じさせる表現をされていてとても素敵だと思いました。〈花屋の店頭のユリを見て煌めいた〉とか、こういう歌詞のチョイスが本当に独特ですよね。すごいなと思います。
――聴き手の想像力に委ねた歌詞ですよね。
清野:引き込まれるなって思いますし、バンドの曲とか、楽器の一つひとつの音もそうですけど、やっぱりすごく一つにまとまりすぎないというか。まとまっているんですけど、それぞれ個性が出ていたりとか、そういうのがやっぱりゲスの極み乙女。さんはすごいなと思います。
――「夏の夜の街」も「無垢な季節」も2015年の曲でしたよね。リアルタイムでもよく聴いてましたか?
清野:そうかもしれないです。ゲスの極み乙女。さんは小学生の頃から聴いていて。テレビとかでも、無意識に耳に入ってくるのがゲスの極み乙女。さんだったんですよね。最近になってもう1回聴き直してるんですけど、やっぱり「無垢な季節」は上位の方で好きです。
――その頃とは感じ方も変わりました?
清野:当時は歌詞の意味も考えなかったし、アレンジについても全然考えずに聴いていたので、今聴くとやっぱり全然違います。視野がちょっと広がったのかなって思います。
――私も聴き直してその曲について改めて考えることはよくあります。他にも聴き直してる曲とかあるんですか?
清野:結構多いですね。今はビリー・アイリッシュさんを聴き直してます。何も考えずに流して聴いていた自分をちょっと殴りたいです(笑)。それぐらい素晴らしかったので。聴き直すことって大事だなと思いました。
――今回は「夏の夜聴きたい曲」をテーマに選んでいただきましたが、“夏の曲”を選ぶ中で、清野さんのグッとくるポイントってどういうところにありますか?
清野:“夏”っていう言葉を“夏”を使わずに表現するところですね! 直接的ではなく、歌詞とか演奏とかで、聴き手に「夏」を想像させてくれる曲が好きです。
――確かにセレクトされてた曲も当てはまりますね。今回のプレイリストは、今の季節によく合う楽曲が揃ってますし、読者の方にもぜひ聴いてみて欲しいです。では、最後に7月の目標を教えていただけますか。
清野:夏の目標はフェスを観ることなんです。このご時世で難しいとは思うんですけど、配信でもいいので、一つは必ず観ようと思います! あとBEYOOOOONDSとしては、次回のハロー!プロジェクトのコンサートから、2チームに分かれて活動することになるので、チームが分かれてもBEYOOOOONDSっぽさを出せるように頑張りたいなと思います。
※1:https://realsound.jp/2021/06/post-790174.html
※2:https://ameblo.jp/beyooooonds-rfro/entry-12680775553.html
8月は「夏フェスで聞きたい(聞きたかった)曲」をセレクト!
バックナンバー
・1月:聴けばとにかくハッピーになれる曲
・2月:片思いが楽しくなる曲
・3月:新たな旅立ちに背中を押してくれる応援歌
・4月:春の陽気にお散歩しながら聴きたい曲
・5月:五月病を吹き飛ばす楽曲
・6月:週末自宅でじっくり聞きたい曲