SixTONES×King Gnu、徐々に育まれていった関係性 常田大希提供曲「マスカラ」発表を機に辿る

 雑誌『SWITCH』(2021年2月号)での常田の特集では、一問一答のページで、「世界とはどんな場所?」の問に、自らを「インナーな人間」だとした上で「世界は遠いもの」という感覚を持っているとして「だから世界とは自分からそこに出ていくもの」と回答。また、King Gnu、millennium paradeと並行してアートディレクターやデザイナーを擁するクリエイティブ集団PERIMETRONでの活動については「今ある表現と同じことはしたくない、まだ誰も見たことのないものを作って、世の中を驚かせたい」とも語っていた。それらの言葉に、置かれた環境は違えど、SixTONESのメンバーから語られてきた言葉と重なる部分がある。

 このほか複数の雑誌でのインタビューや、常田を良く知る人々の言葉からは、破壊、創造、爆発といったセンセーショナルな言葉が用いられていた。中でも印象的だったのが常田の兄・常田俊太郎の言葉。常田大希の才能の一つとして「編集力」を挙げ、「分野を横断する視野を持ち、自分が面白いと思うものを自由自在に繋ぎ合わせていっている」と綴られていた。ギター、チェロ、アップライトピアノ……操る楽器のバリエーションからも、素人目にみてもその片鱗を感じることができる。常田はSixTONESの歌唱力やキャラクターを踏まえ、どんな音色で編んでいくのだろうか。

  SixTONES結成6周年を迎えた5月。スペシャル月間の最終日にYouTubeで生配信を行ったのだが、映像を振り返ってみれば確かに「~ますから」と“マスカラ”を口にするなど最大級の匂わせをしていた。これまでのサプライズの数々、そして今回のビッグサプライズと、とにかくSixTONESにはやられっぱなしである。

SixTONES 6周年記念 生配信LIVE

「 “終わりがあるのなら 始まらなきゃ良かったなんて” 満たされない想いへの葛藤を描いた切ないラブソング」

 新曲についてSixTONES公式サイトではこんな風に紹介されていた。 サプライズ発表時に、田中は「あんまりハードルを上げたくないけど、マジでヤバい」とコメント。京本大我も会員ブログで“勝ち”という言葉で表現していた。音はもちろん、タイトルを『マスカラ』とした背景、歌詞にはどんな言葉が綴られ、どんな世界が広がるのか。

 また、SixTONESはステージでどのような表現手法を選択するのか。MVのロケーションや衣装を含め、あらゆる角度から期待が高まる。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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