ジャニーズWEST、ボーイズグループひしめくチャートを制して首位に あいみょんの手腕光るロックナンバー

 ここでは通常盤のカップリングも聴いていきましょう。「ムーンライト」は、メンバーである重岡大毅が作詞作曲。ドラムにTRICERATOPSの吉田佳史を迎えて、生のバンドサウンドで聴かせます。3分に満たない簡潔さも、この楽曲のストレートさを象徴しています。そして、「Tomorrow」もメンバーの神山智洋が作詞作曲。他の楽曲とは雰囲気が一転、感謝を歌いあげるバラードです。ラップパートも挿入されていますがナチュラルで、構成が実に洗練されています。

 さらに曲調の変化に驚かされるのが「Automatic」。これを表題曲にしても問題ないのではと考えてしまうクオリティのR&Bナンバーです。

 ジャニーズWESTの楽曲群には、メンバー、そして制作スタッフの音楽への愛情を感じます。その確信がさらに強まったシングルが『サムシング・ニュー』でした。

※1:https://realsound.jp/2021/01/post-695206.html

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter(@munekata)

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