宗像明将のチャート一刀両断!
ジャニーズWEST、ボーイズグループひしめくチャートを制して首位に あいみょんの手腕光るロックナンバー
参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2021-05-17/
2021年5月17日付のオリコン週間シングルランキングは、男性グループがひしめき合う状態に。2位が韓国のSEVENTEEN、3位が『PRODUCE 101 JAPAN』から生まれたJO1、4位が名古屋を拠点にする祭nine.、6位がジャニーズ事務所のSnow Man、10位が韓国のONEUS。そんな状況を制して1位を獲得したのは、ジャニーズWESTの『サムシング・ニュー』でした。
2021年1月にリリースされた前作の表題曲「週刊うまくいく曜日」は、この連載でも取りあげたように、サンボマスターの山口隆の作詞作曲によるソウルナンバー(※1)。それに続く「サムシング・ニュー」は、あいみょんが作詞作曲を担当しています。かきむしられるギターとともに幕を開けるロックナンバーです。
ところが、この「サムシング・ニュー」はただのロックナンバーでは終わりません。高揚感を維持していく、一筋縄ではいかないコード進行に思わずうなりました。特にAメロからBメロへの展開は、ソングライターとしてのあいみょんの手腕を鮮烈に印象づけます。ジャニーズWESTの編曲でおなじみのha-jは、そんな「サムシング・ニュー」に生のブラスセクションとストリングスをゴージャスに配置。そして、歌うのが簡単ではないであろう「サムシング・ニュー」を、メンバーはときに軽やかに、ときに熱く歌いあげてみせます。