新譜連載「本日、フラゲ日!」
[Alexandros]、MONSTA X、ジャニーズWEST、祭nine. ……5月5日リリースより新譜4作をレビュー
毎週のリリース作の中から注目作品をレビューしていく連載「本日、フラゲ日!」。今回は5月5日リリース作品より、[Alexandros]『閃光』、MONSTA X『Flavors of love』、ジャニーズWEST『サムシング・ニュー』、 祭nine.『やったれ我が人生』の4作品をピックアップした。(編集部)
初のベストアルバム『Where's My History?』のリリース、庄村聡泰(Dr)の“勇退”、そして、以前からサポートしていたドラマー・リアド偉武が正式加入。新章に突入した[Alexandros]の新曲「閃光」は、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』主題歌。冒頭は、切なさと悲しさを感じさせる白井眞輝(Gt)のギターリフ。バンドが加わった瞬間にスピードを上げ、〈今ならまだ間に合うよ/新しい世界を紡ぎ出していけ〉というフレーズを放ちながら一気に駆け抜けていく。鋭利なポップネスと称すべき川上洋平(Vo/Gt)のメロディライン、瞬間の閃きがぶつかり合う磯部寛之(Ba/Cho)、リアドのリズムセクションを含め、現在の[Alexandros]のスタイルが直接的に反映された瑞々しく、刺激的なロックナンバーだ。(森)
前作『Phenomenon』以来、約1年9か月ぶりとなるMONSTA Xのニューアルバム『Flavors of love』は、シングル3作の収録曲(M1、M2、M3、M7、M9、M10)に加え、日本オリジナルの新曲5曲(M4、M5、M6、M8、M11)を収録した全11曲。ドープで強靭なビートを取り入れた「VERSEDAY」、バウンシーなトラックとエキゾチックな旋律が妖しく絡む「Diamond heart」、ファンに対する感謝の気持ちをストレートに表現したタイトル曲「Flavors of love」など幅広いテイストの楽曲が楽しめる。ヒップホップ、EDMを軸にしたハイブリッドな音楽性、リアルな心情と快楽的なフロウを同時に描き出すリリック、楽曲の世界観を鮮やかに表現するボーカルなど、このグループの魅力がさらにアップデートされた作品と言えるだろう。(森)