Happy Around!、声優×ダンスミュージックで大阪のフロアも爆アゲ! 小岩井ことりも登場した2ndワンマンレポ

ハピアラ!、大阪のフロアを爆アゲ!

 ライブ中盤には、小岩井ことり(海原ミチル役)がシークレットゲストとして出演! 海原ミチルといえば、2月末にスマホ向けリズムゲーム『D4DJ Groovy Mix』に登場したばかりなだけに、作品としてのキャッチアップの早さに驚くばかり。そんな彼女は『D4DJ』初のソロDJとして、とにかく自信の強さが際立つ人物。この日も小岩井が「かかってこい、Happy Around!」「ヌハハ〜」など、ゆったりと癖の強い喋りを披露してくれた。

志崎樺音

 そんな彼女のソロステージでは、ハピアラ「正解はひとつ!じゃない!!」(ミルキィホームズ/カバー)などを流したほか、西尾とのB2Bでステージに再び現れた際には、Photon Maiden「Be with the world」やPeaky P-key「無敵☆moment」など、各ユニットがリリースを控える2ndシングル曲を先駆けて爆音でドロップ。西尾と一緒にダンスを楽しみ、お互いの選曲にフリースタイルで体を揺らすなど、音楽を通して健闘を讃えあった。

小岩井ことり

 余談だが、西尾は小岩井に対して「ハピあれ〜!」と幸を贈った際、「君にハピあれ♪」を突如として再生。それに対して、小岩井がサンプラーを駆使して「なんでやねん!」とツッコむのだが、予定にはないコントに小岩井が戸惑い気味だったのが面白い。レイヴホーンを鳴らす西尾の手つきがやけに手慣れていたのにも、思わず笑いを誘われてしまった。

 ライブ後半には「H-A-J-I-M-A-R-I-U-T-A-!!」(777☆SISTERS)など、カバー曲の割合を増やして歌唱。特に同楽曲は『Tokyo 7th シスターズ』の代表曲であり、まさか同じメディアミックスコンテンツからの引用もあるとは。『Tokyo 7th シスターズ』といえば、2010年代の声優楽曲×ダンスミュージックを軸とした話題では語らずには通れない作品であり、パフォーマンスを通して同作にリスペクトを贈る意図があったのかもしれない。

 また、作品内でも先輩ユニットに憧れ、ライバルと切磋琢磨しながら未来を切り拓く777☆SISTERSだが、その立ち位置は『D4DJ』でのハピアラにもぴったりだ。DJをテーマにした『D4DJ』だからこそ叶えられる演出であり、スポットライトでは照らしきれない楽曲の輝きを、ハピアラがハツラツとした笑顔で引き出す様子が眩しい。ダンスの振り付けも完璧だった。

 さらに、今度は各務が15曲目「DAYS」(FLOW/カバー)の途中で「恋愛レボリューション21」(モーニング娘。/カバー)をカットインすると、再び「DAYS」にトラックを戻すというテクニックを披露。そこからフロアアンセム「Direct Drive!」「Dig Delight!」を放ったところで、ライブは幕を閉じる。この2曲で終わってこそ『D4DJ』だ。

 ハピアラの次なるステージは、5月29日に山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催される『D4DJ D4 FES. -Be Happy- REMIX』。同公演では『D4DJ』全6ユニットの総出演が予定されているほか、小岩井を含む4名がゲスト出演する。来る5月のライブでは、この日に見せてくれた壮麗な歌声や技巧的なDJプレイ、そこから発展したハッピーバイブスと意外性など、あらゆる要素をミックスしたパフォーマンスで他ユニットをも驚かせてみてほしい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる