Happy Around!、声優×ダンスミュージックで大阪のフロアも爆アゲ! 小岩井ことりも登場した2ndワンマンレポ
Happy Around!が3月14日、Zepp Osaka Baysideにて有観客&配信ライブ『Happy Around! 2nd LIVE みんなにハピやね♪』を開催した。
Happy Around!(以下:ハピアラ)は、メディアミックスコンテンツ『D4DJ』に登場するDJユニットで、西尾夕香(愛本りんく役)、各務華梨(明石真秀役)、三村遙佳(大鳴門むに役)、志崎樺音(渡月 麗役)の4名で構成。TVアニメ『D4DJ First Mix』もオンエアを終え、『D4DJ』前線も大阪まで一気に拡大! 昨年末に東京・羽田で開催した初ワンマンライブから短期スパンで迎えた今回のステージより、本稿では夜公演の模様を振り返りたい。
ライブ前半は、「ハピアラの今までを振り返る」セットリストに。「気分上々↑↑」(mihimaru GT/カバー曲)で幕を開けると、“ハピアラで初めて作った曲”こと「Make My Style」などのアニメ挿入歌を続けて歌唱。序盤から彼女たちらしい、飛び抜けて“アゲ”なパフォーマンスを魅せてくれる。またMCでは、愛本りんくと大鳴門むにの間で一波乱があった話など、アニメ本編とリンクするようなやりとりも楽しむことができた。
また、「ぎぶみーAwesome!!!!」で大鳴門むにが“お姫様”のように崇められると、そこから“コーレス曲繋ぎ”で「Help me, ERINNNNNN!!」(ビートまりお/カバー曲)を昼公演に続いて初披露。残念ながら時世柄、フロアからのコール&レスポンスはお預けとなったが、メンバーがその分、様々な声色でコーラスを重ねるなど、極上のキャラクターボイスを堪能する時間となった。
さらに、今回のライブでも印象深かったのが、“Kawaii Future Bass”的な音使いとメンバーのファルセットが掛け合わさる、TVアニメ第8話挿入歌「Happy Around Days」と、志崎をセンターに据えてドリーミーなシンセが鳴り響く、第10話挿入歌「Brand New World」。特に「Brand New World」は、落ち着いた性格の渡月 麗が初めて作り上げた楽曲であり、ユニット内でも特に歌唱力に秀でた志崎がドロップまでをソロ歌唱で届けてくれた。
前述した通り、ハピアラはとにかく“アゲ”重視な楽曲が多い。そうした楽曲をライブとして流れを汲んで歌う際、ふとした瞬間に「Brand New World」のような清麗なテイストを挟むことで、本来の持ち味以上にチルな印象を運んできてくれるのだ。
アニメ本編にて、麗のキャラクター性を深掘りした「Brand New World」。同楽曲を生み出したことで、ユニットにおける音楽性の振り幅を広げるのみならず、その存在は最終的に、声優キャストによるリアルなステージングにも大いに活かされた。これは、メディアミックスコンテンツとして限りなく理想形に近い在り方といえる。なかでも、ハピアラがこうした爽やかな表情も似合うと知らしめるには、非常に効果的だったのではなかろうか。