GENERATIONS 数原龍友、力強さと美しさ兼ね備えたボーカル 明るい性格で後輩からも慕われる“Jr.EXILEの兄貴”

GENERATIONS数原、力強く美しいボーカル

 2019年に初のソロ楽曲「Nostalgie」をリリースして以降、ソロアーティストとしても活動している数原は、EXILE TRIBEの中でもトップクラスの歌唱力を持つボーカリスト。初期のEXILEを連想させるワイルドなビジュアル、鍛え上げられた肉体から放たれるその歌声は、パワフルながらも、程よく肩の力を抜いた軽やかな響きが魅力だ。特にバラードでは、地声から滑らかに繋がる美しいファルセットや、豊かな表現力といった彼の強みを存分に感じられる。声優経験もあるほど、地声もイケボだと評判である。また、デビュー曲「BRAVE IT OUT」のように7人全員で踊るダンスチューンもGENERATIONSの武器の一つで、BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEとのコラボ曲「BREAK DOWN YA WALLS」のMVでは、ハウスダンスやブレイクダンスのフロア技“ドルフィン(シャチ)”を披露する場面も。ライブではドラムを演奏しながら歌唱することもあり、かつて憧れた“パフォーマーの中心で歌うボーカリスト”の枠を越えたステージングでファンを魅了している。2015年にGENERATIONSとして発表した「I Remember」(アルバム『GENERATION EX』収録)を皮切りに作詞にも挑戦するようになり、ソロとして発表した「Nostalgie」「もう一度君と踊りたい」「タイムカプセル」は全曲とも数原が作詞を担当。GENERATIONSが届けるエンタテインメント性の高い楽曲と比べると、現在発表されているソロ曲たちは、数原の人情味あふれる人柄を投影した楽曲と言えるだろう。

GENERATIONS from EXILE TRIBE vs BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / BREAK DOWN YA WALLS

 そんな数原のキャラクターは、本人曰く「不器用でシャイな男の中のオトコ」(5)。礼儀を重んずる「ちょっと頑固おやじっぽい」(6)部分もありながら、チャーミングな性格で、後輩達からも“Jr.EXILEの兄貴”として慕われている。さらに、ラジオ『GENETALK』( JFN系)でリスナーからのアダルトな質問に答えるなど、GENERATIONSのセクシー担当(?)としても人気沸騰中。かつては爽やか路線だったはずのGENERATIONSだが、今となっては、数原の不意打ちの下ネタ発言をメンバーがフォローする姿も“見慣れた光景”。数原のどこまでも自然体な振る舞いに導かれるように、年々、メンバーたちのキャラクターが開花している。歌への想いをまっすぐ貫きながら、GENERATIONSという7人の居場所を明るく照らし続ける数原龍友。彼の周りには、いつも最高の笑顔が輝いている。

1:https://www.tokyoheadline.com/407444/
2:https://mdpr.jp/interview/detail/1793786
3、4:https://hochi.news/articles/20200227-OHT1T50232.html
5:https://www.vivi.tv/post6860/
6:https://ananweb.jp/news/105863/

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter(@stmdr38)

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