GENERATIONS 数原龍友、「タイムカプセル」で歌う“大切な思い出” 『6 from HiGH&LOW THE WORST』を美しく彩る

 GENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカル・数原龍友のソロ名義による新曲「タイムカプセル」が12月4日、配信リリースされた。

数原龍友「タイムカプセル」

 同曲は映画『HiGH&LOW THE WORST』のスピンオフドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』(日本テレビ系)の挿入歌。先の映画の劇中歌としてリリースされた「Nostalgie」に続いての書き下ろし作品であり、今回はドラマの内容を踏まえた作詞を数原本人が手掛けている。

 前作「Nostalgie」は、文字通り懐かしさを感じさせるフォークテイストの穏やかなバラードで、映画の幼馴染6人が絆を取り戻すという終盤の大団円を印象深く色づけていた。そして今作「タイムカプセル」は、シンセ音が随所で光彩を放つポップサウンドにより、新たなスタートを切った幼馴染6人のさらなる“成長”を感じさせるような楽曲となっている。ピアノの叙情的なリフレインと、それに呼応するようにフレーズをなぞるボーカルライン、そして数原のハイトーンボイスの透明感を美麗に引き立たせるトラックメイク。聴き心地はどこまでも瑞々しく爽やかで、人を選ばない普遍的なポップバラードだ。

 楽曲のタイトルである「タイムカプセル」は、ドラマ内では物語のきっかけとなるキーアイテムでもあるが、それと同時に楽曲内では“記憶”や“思い出”のモチーフとして描かれている。そこで特徴的なのは、タイムカプセルとは必ずしも自発的に紐解かれるもの(=Nostalgie)ではないという点だ。実際にドラマ内でも、6人の10年越しの約束により時限的に開かれたタイムカプセルの中身を見て、忘れていた当時の夢を思い出し、新たな道へ進む伏線が生まれるという展開がある。つまり、この楽曲「タイムカプセル」は「今、ここ」の自分の意志や感情よりもさらに深いところで積み重ねられたものーー歌詞における〈懐かしい音色と景色〉が、知らず知らずのうちに自分自身に与えているものの大きさ、尊さについて歌っているのだ(これは同作品の挿入歌として先週取り上げたDOBERMAN INFINITY「6 -Six-」にも通ずる点でもある)。

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