NMB48、新プロジェクト『NAMBATTLE』突然の発表から1カ月 白間美瑠&小嶋花梨&安部若菜が明かす、現在の心境

NMB48白間&小嶋&安部インタビュー

 2021年1月1日。NMB48がさらなる活性化のため、新プロジェクト『NAMBATTLE ~戦わなNMBちゃうやろっ!~』を始動させた。

 既存のチームN、チームM、チームBIIは解体。7期研究生を含めたメンバー全員を6つのグループに抽選で振り分けるという、AKB48グループとしても史上初の試みだ。誕生したのはグループA「LeopAje」、グループB「みっくすじゅーす」、グループC「W1N-C」、グループD「きゅんmart」、グループE「ちょうぜつかわE」、グループF「FRONTIER」。次回リリース作品の新曲及びMV撮影、新劇場公演などのため、「劇場公演」「配信イベント」「ファン投票」の3つのバトルにて激戦を繰り広げている。その決着がつくのが、3月2日にオリックス劇場で開催される決勝大会だ。

 リアルサウンドでは前後編として、『NAMBATTLE』についてのインタビューをお届け。まずは、みっくすじゅーすのリーダーを務める白間美瑠、NMB48のキャプテンである小嶋花梨、FRONTIERの副リーダーを担当する安部若菜の3名に『NAMBATTLE』がスタートしてのグループの変化と結成10周年の振り返り、決勝大会の翌日に卒業コンサートを行う山本彩加についてを聞いた。メラメラと燃え上がっている今のNMB48の雰囲気を感じてほしい。(渡辺彰浩)

3人が考える、次の10年を担う“次世代”という肩書き

ーーNMB48にとって結成10周年となった2020年を振り返ると、どのような1年でしたか?

小嶋花梨(以下、小嶋):想像していた10周年を迎えることはできなかった気持ちはあるんですけど、今できることはなんなのかと一生懸命に動けた1年だったと思います。大阪城ホールで開催した10周年ライブ(『NMB48 10th Anniversary LIVE~心を一つに、One for all,All for one~』)で一番最初に「誰かのために」を歌ったんですよね。あの景色は今でもしっかりと目に焼き付いていて、ファンのみなさんの前で何かを届けることができるって本当にありがたいことなんだと、今でもはっきりと覚えています。

安部若菜(以下、安部):前半はコロナで止まっていた感じがあったんですけど、『難波自宅警備隊』などNMB48としていろんな配信の中で、一人ひとりが個性を出せた1年だったと思います。私も料理や司会をしたりといろんなことに挑戦させてもらえました。

NMB48の難波自宅警備隊#95 [オンライン商品開発会議 ] 安部若菜 杉浦琴音 原かれん 前田令子

白間美瑠(以下、白間):「NMB48をもっと大きくしよう」という同じ目標に向かってしっかり話し合えた期間でもありました。また一つみんなで自信が持てる10周年だったなと思います。

ーー10周年の一つの象徴となったのが、小嶋さんからも挙がった10周年ライブですが、お2人にとってはどのようなライブになりましたか?

白間:今までの周年の中でも気合が入った、NMB48をより引っ張っていこうという気持ちが強く芽生えたコンサートです。1周年からずっとやってきていますが、一番NMB48が熱いと思えた周年だったなと思います。

安部:私は「恋なんかNo thank you!」で初めて選抜に選んでいただいた後のコンサートだったので、今までよりもポジションが前になっていたりして、まだ自分でいっぱいいっぱいだったんですけど、やらなくちゃいけないという気持ちが強くなりました。

ーーその翌日には同じ大阪城ホールで『NMB48 次世代コンサート~難波しか勝たん!~』が開催されました。出演していた小嶋さん、安部さんはいかがでしたか?

小嶋:塩月希依音ちゃんにリーダーの役割を任せたりして、みんなに“次の時代を背負っていくのは自分たちなんだよ”っていう気持ちを持って欲しかったライブだったんです。みんなにその意識が少しでも芽生えたのならやってよかったコンサートだったのかなと思いますが、自分としてはまだまだだったと感じたので、ステージ上でもう一度やらせてほしいと宣言しました。

安部:同期の塩月希依音ちゃんがリーダーをしていたので、年下に任せてられない気持ちもありましたし、先輩がごっそりいないコンサートは初めてだったので、下の後輩にMCとかを教えたりするのも自分が中心になっていかないといけないって、このライブですごく思いました。

ーー次の10年を担う存在としては“次世代”なのかもしれませんが、小嶋さんをはじめとした5期生や安部さんのドラフト3期生、その下の6期生とNMB48にとってはすでにエースとして活躍しているメンバーが多くいます。“次世代”という肩書きについてはどのように感じていますか?

小嶋:自分自身も次世代というコンサートにすごく違和感を感じていたので、その言葉が正しいのかは今も分からないんですけど、そういう名前を付けられることによって自分たちの意識も変わっていったりするものだと思うんです。若いメンバーに自分たちが引っ張るという意識を持たせるためにはよかったのかなとは思います。

安部:『次世代コンサート』の時は、まだまだドラ3(ドラフト3期生)は次の世代だと思っていたんですけど、4年目に入ってからは中心になっていなきゃいけないというのを強く感じています。

ーー白間さんは次世代という言葉についてはどう思っていますか?

白間:次世代っていう言葉に甘えちゃうんですよ。次世代やから前に押してもらえることもあるし、目立たせてもえることもあるので。次世代って言われている時に、どう自分で覚悟を持って進めるかが勝負だと思うし、自分が輝いていくところ。後輩たちには今をしっかり考えながら目標を持って頑張ってもらいたいなと思います。次世代と呼ばれている間に。

ーー白間さんもかつては“ふぅみる”(矢倉楓子とのコンビ)として次世代のメンバーに選ばれていたわけですもんね。

白間:そうですね。次世代って付くだけでセンターを任せてもらえたりとか、浮かれたり甘えちゃう部分はあります。その時にどれだけ自分に甘えずに頑張れるかですよね。

ーー10月には『NMB48 吉田朱里卒業コンサート~さよならピンクさよならアイドル~』、12月には『NMB48村瀬紗英 卒業コンサート 〜Happy Saepy Ending〜』と卒業コンサートが続きました。

小嶋:朱里さんは自分がキャプテンになってから、ずっとそばで支えてくださったり、いろんなアドバイスもくれて、本当に2年間キャプテンを頑張れたのは朱里さんのおかげで、その感謝の気持ちが爆発した瞬間でした。寂しかったけど、すごいキラキラしてる朱里さんが見れたのは私も嬉しかったです。紗英さんのコンサートは卒業を発表してからすごくあっという間だったので、儚さが一段と際立っていたなという印象で、ずっと紗英さんの顔を拝んでいました。

NMB48 LIVE ダイジェスト 2020年10月24日 「NMB48 吉田朱里 卒業コンサート~さよならピンクさよならアイドル~」大阪城ホール

安部:アカリンさんは後輩のことも気にかけてくださっていて、グループにいるだけじゃなくて自分からやっていかないと駄目だということをすごく教えてくださった方でした。最後まで目に焼き付けていかないといけないコンサートでしたね。紗英さんは毎日WEAR(ファッションコーディネートアプリ)を更新されていたり、陰での努力家なところもかっこいいなと思っていたので、そんな素敵でかっこいいが詰まっていたコンサートでした。

白間:アカリンは努力の賜物だなと思います。だって、いろんな壁があって順調に進んできたわけではないけど、自分の努力によって最後、あんな綺麗な素晴らしい形で卒業できて。今までいろんな1期生の卒業を見てきたけど、一番かっこいいなって思いました。それはもうアカリンの努力だなってすごく思います。さえぴーはただただ美しかった……(笑)。NMB48をより華やかにしてくれたメンバーでしたね。

NMB48劇場公演 ダイジェスト 2020年12月14日 村瀬紗英卒業コンサート 〜Happy Saepy Ending〜

ーー白間さんは10年間活動してきた唯一のメンバーになりましたね。

白間:最後の一人っていうのがびっくりなんですけど。1期生の中で妹的存在で入ってきて、最後の1期生になるのは自分やと思ってたし、ずっとなりたいなと思っていたので。NMB48の初めから今までを見てきてるのは私だけですし、しっかり後輩に届けられることは届けたいなと思っています。

ーーこうして振り返ってきた4つのコンサートが『NMB48 4 LIVE COLLECTION 2020』としてパッケージ化されるわけですが、みなさんが一つ見所を紹介するとしたらどこになりますか?

小嶋:私は『次世代コンサート』の中の、自分たちの楽曲ではないんですけど「ガールズルール」を披露したところです。自分的にはそれを激推ししていて、NMB48を知らない方に届けるためのきっかけを作らないといけないなと思ってYouTube公開にしてもらったり、メンバー構成もこだわった部分です。

NMB48 次世代コンサート

安部:私も『次世代コンサート』で、「マジジョテッペンブルース」をみんなで歌わせていただいて、その前の小芝居から茶番を真剣にやるのはNMB48らしいなというイメージがあって。それを若手だけでやっているのも、グループを引き継いでいることを感じていただけるんじゃないかなと思います。

白間:10周年コンサートの頭4曲(「誰かのために」「夢は逃げない」「理不尽ボール」「最後のカタルシス」)に、NMB48の熱い思いを詰め込んでいて、やる気、覚悟が伝わると思うので、そこを観てもらいたいなと思います。

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