森七菜、歌唱面でも惹きつける天真爛漫な魅力 ホフディランカバー「スマイル」から読み解く

 本作に先駆け、1月に公開された映画『ラストレター』の主題歌「カエルノウタ」で歌手デビューを果たした森。当初はほかの歌い手を想定していたというが、監督の岩井俊二ら製作陣の発案で試しに歌唱することとなり、そのまま採用。岩井は「まだあどけない女の子なのに、すごく丁寧に、文学的に表現していて、とても感心しました」と彼女の歌唱を絶賛している。これまで自身の映画からYEN TOWN BANDやリリイ・シュシュを世に送り出してきた岩井監督の先見の明は、「スマイル」のヒットからも確かだったことがうかがえる。今後の歌手活動については未定だが、おそらくオファーはすぐにでもやってくることだろう。

 願わくば演技とともに音楽でも天真爛漫な魅力を発揮し、さらなる飛躍を見せてほしい。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

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