ポルノグラフィティ、音楽でファンと繋がったリアル×デジタルのハイブリッドなステージ 新曲「REUNION」も披露

ポルノグラフィティ、音楽でファンと繋がったリアル×デジタルのハイブリッドなステージ 新曲「REUNION」も披露

 ポルノグラフィティが12月4日にオンライン配信と有観客のハイブリッドライヴ『CYBERロマンスポルノ’20〜REUNION〜』を開催した。

 ポルノグラフィティにとって昨年9月の東京ドーム2days以来、1年3カ月ぶりとなる今回のライヴ。この1年間でライヴ、エンターテインメントの取り巻く環境は大きく変化した。そんな中でもポルノグラフィティは「お客さんがいて初めてライヴは完成する」というメンバーの想いの元に、LINE CUBE SHIBUYAにて「リアルとデジタルを掛け合わせたハイブリッド型」としてライヴを開催。本記事ではその模様をレポートする。

 冒頭サイバー感漂うSEと共にサポートメンバー、そして岡野昭仁(Vo)、新藤晴一(Gt)の2人がステージ上に姿を現すと、始まった1曲目は「アポロ」。〈僕らが生まれてきて半世紀後の世界 サイバー空間であなたとつながりたい〉と出だしの歌詞をこのライヴならではのものに変え、カメラの向こうでライヴを楽しむファンへとメッセージを届けつつ、目の前の観客にも「最高じゃん!」と応えてみせた。

 続けてポルノグラフィティらしいラテン調の「オー!リバル」、そしてエレクトロな音色が印象的なミディアムなダンスチューン「星球」を披露。オンラインライヴならではのARを活用した演出として、「オー!リバル」では3DCGによるメンバーをモデルとした巨大デジタルヒューマンやサイ(楽曲を収録したアルバム名が『RHINOCEROS』=サイ)が、「星球」では様々なモニュメントが会場中を浮遊し、楽曲の世界を彩った。

 MCでは声が出せない会場の観客に気を配りつつも、ライヴを通して観客と繋がれたことが嬉しいと話す岡野と、「こんなこともなかなかない、何年か経ったら良い思い出になるよ」と語る新藤。ライヴ、エンターテインメントの形は変わっても、彼らのファンを大切に思う姿勢は変わらない。

新藤晴一(Gt)
新藤晴一(Gt)

 そんなMCから演奏したのは疾走感漂う「ワンモアタイム」、そして重厚でスリリングな「2012Spark」。共に無力さという壁にぶつかりながらも時代の中で走り続けなければならないという覚悟を描いた楽曲で、2020年という時代を生きるリスナーを岡野のパワフルな歌声で勇気づけた。続けて「リビドー」ではエロティックな歌詞と生々しいロックサウンドで観客を妖艶な世界に誘い、続けて演奏された「ヴォイス」では〈誰かに会いたくて〉という切実な感情が、この2020年という時代の中で一層強く響いた。

 今回のライヴから新しいサポートメンバーとして玉田豊夢(Dr)と山口寛雄(B)を招いたことを紹介しつつ、昨年のドームライヴ以降、岡野と新藤がそれぞれ何をしていたのかを話すことに。新藤はロンドンへ留学し、留学先で同じ授業を受けていたクラスメイトがYouTubeで自身のライヴ動画を見たことをきっかけに人気者になったこと。一方の岡野もLAへ留学しようとしていたが、コロナの影響で中止となり、カブト虫を飼いだしたこと。時々笑いを交えながら、この1年で今までにない経験を重ねてきたことを語る2人の表情は生き生きとしていた。

 「楽曲とも“REUNION(再会)”したい」という岡野の語りから始まった「シスター」では、メンバーの背後だけでなく、足元にも置かれたLEDビジョンが光線で織り成された木を映し出し、幻想的な世界を創り出した。ファンからの支持も厚い「ルーズ」では、美しいピアノの調べが印象的なロックバラードで見る者を釘付けにした。EDM調の「カメレオン・レンズ」ではARで視覚化された歌詞が会場中に映し出され、哲学的な新藤の詞を配信ライヴならではの演出で表現してみせると、「海月」では会場中を極彩色の海月が舞う幻想的な景色を描き出した。

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