久保田利伸、全曲サブスク解禁で「LA・LA・LA LOVE SONG」バイラル上位に 世代超えて届く洗練されたアレンジと芳醇な歌

参考:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(10月15日公開:10月8日~10月14日集計分)のTOP10は以下の通り。

1位:川崎鷹也「魔法の絨毯」
2位:BLOOM VASE「CHILDAYS」
3位:ReoNa「ANIMA」
4位:久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL「LA・LA・LA LOVE SONG」
5位:平井大「Stand by me, Stand by you.」
6位:あれくん「好きにさせた癖に」
7位:BTS「Dynamite」
8位:Salem ilese「Mad at Disney」
9位:Ritt Momney「Put Your Records On」
10位:もさを。「ぎゅっと。」

久保田利伸『THE BADDEST 〜Hit Parade〜』

 今回は、4位と23位にランクインした久保田利伸を取り上げたい。1986年にデビューした久保田利伸は、日本のR&Bを含むブラックミュージックの土壌を耕した人物である。1998年以降、例えば、宇多田ヒカルや平井堅、MISIAなどが、ブラックミュージック然とした楽曲で多くのヒット曲を放つことができたのも、前述した土壌があったからこそだろう。

 そのパイオニアが、10月16日に配信ストリーミングサービスで、ニューシングル『Boogie Ride / 空の詩』を含む全曲を解禁した。4位にランクインした「LA・LA・LA LOVE SONG」は、1996年にリリースされたシングル曲。久保田利利伸が初めてシングルでチャート1位を獲得した曲だ。木村拓哉の人気を決定づけた連続ドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)の主題歌に起用され、180万枚を超すセールスを記録した。認知度という意味では、久保田の楽曲の中で間違いなくトップソングである。

 ゆえに、今回の解禁タイミングでも、久保田楽曲の中でぶっちぎりのトップ再生数になるだろうと予想はしていた。その予想は当たり、そして結果は予想の上を行った。約四半世紀前に大ヒットし、時代を彩った曲が2020年のバイラルチャート4位に食い込んでくるとは。正直こんなに上位にランクインするとは思っていなかったのである(久保田さん、ごめんなさい)。この結果は「LA・LA・LA LOVE SONG」という楽曲が、世代を越え支持されている証であると同時に、サブスクリプション音楽ストリーミング配信サービスが、幅広い層に浸透している証拠でもある。またこの10年前後で、久保田が積極的に日本のアーティスト(KREVA、MISIA、EXILE ATSUSHI、JUJU、AIなど)とコラボレーションを重ねてきたことも、幅広い年代層へ、その存在をアピールすることにつながったといえるだろう。

 「LA・LA・LA LOVE SONG」最大の魅力は、今でもリリース当時の“フレッシュさ”が失われていないことだと思う。今聴いても、まったく古臭さがない。時代に関係なく、どの年代にリリースしても大ヒットしただろうなと思わせる圧倒的な楽曲クオリティ。サブスクへの全曲解禁で、世代だけでなく時代を、さらには世紀を超えた名曲になった。

久保田利伸 – LA・LA・LA LOVE SONG with NAOMI CAMPBELL [Official Video]

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