浜崎あゆみ、SuperM、SKY-HI、三浦大知、Da-iCE……50組以上の熱演に魅了された『a-nation online 2020』レポート
その後もチャンネルを変えつつ、広瀬香美や新曲を披露したDA PUMP、STAMPなどをチェックしていると、SKY-HIがGreen Stageに登場。収録映像かと思ってしまうほど完璧で美しい映像演出に合わせて、「Sky's The Limit」、「Simplify Yourlife」、「Doppelgänger」、「Persona」、「Run Ya」、「何様」、「F-3」とメドレーの如く楽曲を次々と繰り出していくSKY-HI。休む間もなく超高速ラップを披露するSKY-HIだが、それに付いていくバンドも流石だ。一息つくと、「#Homesession」へ。ステージに立っている全員が楽しそうなのがいい。そして、「Double Down」、「Seaside Bound」、「カミツレベルベット2020」、「Snatchaway」と最後までMC無しの怒涛のパフォーマンスを見せてくれた。全体を通して情熱で満ちていた、SKY-HIのステージ。一気に熱量を放出し、最後は曲終わりに暗転して終わるという潔さも、彼の熱量を浮き彫りにしていた。
急いでBlue Stageへ移動すると、SuperMのパフォーマンスがすでに始まっている。デビュー曲「Jopping」を披露している彼らは、流石“K-POP界のアベンジャーズ”。圧巻のパフォーマンスとスキルの高さに、ひと目見ただけで惹きつけられる。続いて「Super Car」を披露すると韓国語でのMCへ。その後は、メンバー7人が横一列に並び「With You」と「Dangerous Woman」。ダンスの印象が強いSuperMだが、歌だけに集中できるメロディアスな曲も楽しめる。ラストは、テミンからの「ありがとうございます。またぜひお会いしましょう」という日本語の挨拶とともに、「100」を披露。迫力あるダンス、歌、ラップで観客を魅了した。
余韻に浸っているうちに、“avexの絶対王者”でヘッドライナーを務める浜崎あゆみのステージがスタートした。オシャレな演出がなされるのかと思いきや、くっきー!(野性爆弾)によるシュールな世界観のオープニング映像が流れ、チャットは笑いと戸惑いのコメントで溢れかえる。そんな中始まったのは、小室哲哉作曲の新曲「Dreamed a Dream」。その後、2000年にリリースされた“絶望三部作”と称されている「vogue」、「Far away」、「SEASONS」が披露され、優しい浜崎の歌声が響き渡る。
「Grateful days」、「glitter」、「independent」、「Sunrise ~LOVE is ALL~」、「You & Me」のメドレーでは、浴衣姿の浜崎がキュートな笑顔たっぷりで歌う。ラストは「BLUE BIRD」、「July 1st」とヒットソングを繰り出し、感極まったような表情を見せながら三方礼。バーチャルの花火も打ち上げられ、『a-nation online 2020』は幕を閉じた。
正直、始まる前には不安もあった『a-nation online 2020』。ネット視聴において多少のフリーズはあったが、環境さえしっかり整っていれば問題なく楽しめた。むしろ、手軽に様々なアーティストが見られるため、通常のフェスよりお得感を感じた人も多いのではないだろうか。とはいえ、やはりアーティストたちと同じ空間を共有したいと思ってしまうもの。直接会えるその日まで、もう少しの辛抱だ。来年の『a-nation』まで、楽しみを取っておこう。