Sexy Zone、嵐に次ぐ海外展開への期待 ユニバーサル移籍後の活動を占う
そこで注目されるのがSexy Zoneだ。メンバーの年齢も最年長の中島健人が26歳、最年少のマリウス葉は今年20歳と全員が20代を迎えたことで、まさに”機は熟している”。つまり今回の移籍は、嵐がこじ開けた世界への扉から、Sexy Zoneが飛び立っていくという流れにも見える。
海外進出とあらば、気になるのはその作品性だ。Sexy Zoneの楽曲と言えば、従来のジャニーズ作品にも関わってきた馬飼野康二や船山基紀といった大御所作家による”これぞジャニーズ”な王道路線の印象が強い。
しかし一方で、2018年ごろから徐々に外部ミュージシャンによる作品の採用が目立っている。例えば、「make me bright」(『PAGES』収録)の作詞作曲はiri、「MELODY」(『POP × STEP!?』収録)の作詞作曲はtofubeats、「Blessed」(『POP × STEP!?』収録)の作詞作曲はKai Takahashi(LUCKY TAPES)……といったように、近年国内外からも支持される若手アーティストを積極的に起用してきた。
海外進出によって今まで以上に重要となるのは、こうした幅広い視野を持った若い才能たちだ。今後もしSexy Zoneが海外で活躍するようになれば、国内の音楽シーン全体が活性化される効果も期待できる。
もちろん、海外ミュージシャンとのコラボも魅力的だ。そもそも彼らの楽曲の多くは海外の作家によるものが多く、それを国内用にアレンジした作品が多い。嵐のシングル「Turning Up」をR3HABがリミックスしたように、ワールドワイドな活動も不可能ではない今、Sexy Zoneを介した海外と国内の相乗効果に期待したい。
■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)