Rin音「snow jam」がTikTok経由でバイラルチャート1位に 各プラットフォームとの連動が生むブレイクスルー
ほかに共有されているタグとしては、「卒業」などに関連するものが散見される。春の卒業シーズンを受けて、この曲とともに卒業に向けての思いや学校生活での恋愛体験を回想している動画がバズを起こしているようだ。LINE MUSICでもランキング上位になっているほか、MVも60万再生を突破するなど、プラットフォームの垣根を越えた盛り上がっている。
このヒットに注目したいのは、TikTok発のヒットが、SpotifyやLINE MUSIC、YouTubeなどに大きく広がり、いちプラットフォームのバズだけでは届かない層にもしっかりアプローチができている点だ。
一つの土俵だけでブレイクしたところで、あくまでリーチできるのはそのサービスのメインユーザーでしかない。しかし、バイラルチャートとの連動や、MVに誘導する動線がしっかりできているからこそ、今回のブレイクスルーが生まれたといえる。すべてのサービスで満遍なく当てようとするのではなく、連動を考えて“聴けない・見れない”がないように展開しつつ、楽曲としてはどれか1つを狙って刺しにいく、という手法が(意図的ではないにせよ)上手くいった好例といえるだろう。