<small indies table>鈴木健太郎が語る、サブスク解禁の背景とレーベルのこれから

<small indies table>サブスク解禁の背景

チャレンジは常にやっていきたい

ーーそして<small indies table>のアーティストは昨年末に一部楽曲をサブスクリプションで解禁しましたよね。長らく解禁しないスタンスだったかと思うんですけど、そこにはどんな想いがあったんですか。

鈴木:まず、<THE NINTH APOLLO>のアーティストはメジャー盤以外はサブスク解禁はほぼしていないんですよね。そこは今後も変わらないだろうという渡辺旭さんの意図もあったので、<small indies table>も最初は出していなかったんです。でも、僕個人はサブスクでよく聴くんですよ。CDも買うけど、ダウンロードでもすごく聴くから、渡辺さんとはそもそも考えが違ったんです。実際、yonigeもKOTORIもFOMAREも街人もサブスクリプションユーザーだし、問い合わせもたくさん入るから内心サブスクに音源を出したかったんだけど、メンバーはレーベルカラー的になんとなく言えなかったんでしょうね。そこでライブでよくやる曲を中心に配信することにしたんですよね。30分程の短めのセットリストでよくやる曲は入っているけど、ワンマンライブでないと聴けないような曲の配信はやめました。

ーーそれこそ、ライブで初めて見た人がすぐに配信で代表曲を聴けることで、パッケージを買いに行ったりライブハウスに足繁く通うきっかけになったりするかもしれないから、ファンになるためのいい導入として活用できるかもしれないですね。

鈴木:そうですね。やっぱりパッケージに一個一個にすごくこだわっているので、買ってもらって満足してもらえる仕様にしていますし、そこは今後も変わらず続けていこうかなとは思っています。

ーー各バンドがしっかり実力をつけてきていることで、配信の施策も含めて<small indies table>のレーベルとしての地力や面白さも非常に上がってきていることが伺えました。新たに台頭してきたバンドもたくさんいて、ここ2~3年はバンドシーンでの入れ替わり立ち代わりも激しかったと思いますが、<small indies table>としては今後どのような在り方でいたいと考えていますか。

鈴木:これからは色々な要素を持ったバンド、売り方が増えていくので、そういうリサーチはしつつもやっぱりブレないことが大事なのかなとは思います。基本スタンスを大きく変えるということは考えていないですね。今のところは新しいバンドを増やすつもりもないですし、この4バンドでどこまで行けるかっていう可能性を最大限確かめながらやりたいです。強いて言うなら海外でライブしてみてもいいのかなとも思いますし、チャレンジは常にやっていきたいなと。

ーーいいですね。それこそ『Warped Tour』のようなフェスを日本発信でまたやっていけたら、すごく実りがあるだろうなと思います。

鈴木:馴染むまで時間かかると思うんですけど、レーベルとしては率先的にやろうかなと思っていますね。レーベルツアーも、今回やったら次いつになるのかはまだイメージが沸かないんですけど、例えば4バンドで武道館を1日貸し切ってやるとか、そういうインパクトを残せたらすごく面白いだろうなと思ってます。

■ツアー情報
『small indies table tour 2020』
3月19日(木)Zepp Nagoya
→【振替日】8月3日(月)Zepp Nagoya(開場18:00 / 開演 19:00)
3月20日(金)Zepp Osaka Bayside
→【振替日】8月4日(火)Zepp Osaka Bayside(開場18:00 / 開演19:00)
2020年3月28日(土)Zepp Tokyo(OPEN:17:00 / 18:00)

レーベル公式サイト

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