THE RAMPAGEメンバー分析【入門編】Vol.3:LIKIYA
THE RAMPAGE LIKIYA、振付も担当するダンスの感性とリーダーとしての存在感 兄ELLYが絶賛する料理の腕前も
LIKIYAが得意とするダンスジャンルは、R&B。幼少期から、マイケル・ジャクソン、オマリオン、アッシャーといったアーティストの音楽を好んでいたそうで、「オマリオンのダンスやアーティストとしてのスタイルを見て、こうなりたいなって思ってました。一番影響を受けたのはオマリオンが所属してたR&BグループのB2Kとアッシャーですね」と語る(引用:block FMインタビュー)。振付師としての才能もあり、デビュー曲の「Lightning」をはじめ、CウォークのステップといったHIP HOPカルチャーを意識的に取り入れたという「100degrees」や、指を銃の形にして振り上げる“ガンフィンガー”がキャッチーな「LA FIESTA」など、数々のTHE RAMPAGE楽曲の振付をLIKIYAが担当。大人の魅力溢れるセクシーなダンスもお手のもの。三代目J SOULBROTHERSの「恋と愛」の振付も彼が手がけている。父の影響で、生まれた頃から当たり前のように身近にあったHIPHOPと、自身が幼少期に憧れたR&B。2つのルーツがLIKIYAの中には存在し、それらが絡み合うことで、パワフルながらも、ダンスだけでも歌詞やメッセージを感じられるような饒舌な振付を生み出している。その反面、頻繁に通っているというサウナの効果か、はたまた定期的に行っているファスティングの成果か、メンバーから「リハで振り入れをすると、3分くらいで大量の汗をかいてる」(神谷健太)、「1曲踊る間に、メンバーが3曲踊ったくらいの量の汗をかく」(浦川翔平)と言われるほどの汗かき。そのため、着替えをたくさん持ち歩いているというエピソードもある。
共にリーダーを務める陣が、おちゃめさと細やかな気遣いでメンバーを支える母親タイプだとすれば、LIKIYAはどっしりと構え、その存在感でグループを統率する父親タイプ。必要な時にはメンバーに厳しく接することもあるが、彼の言葉でグループの士気が高まる瞬間も多く、メンバーから慕われている。新作からコアな楽曲まで、多彩なHIPHOPを紹介するラジオ番組『RMPG DOPE STATION』(block.fm)では、メインパーソナリティーも担当。週替わりで登場するレギュラーパーソナリティー(神谷健太、山本彰吾、浦川翔平、 鈴木昂秀)や、単発ゲストと共に愉快なトークを展開し、毎回クセの強いキャラクターになりきって現れる浦川に振り回されながらも、時間通り番組を進行しようと奮闘する姿が印象的だ。また、同番組のレギュラーパーソナリティー5名から成るユニット・MA55IVE THE RAMPAGE(LIKIYA、神谷健太、山本彰吾、浦川翔平、鈴木昂秀)に所属し、ラッパーとしても活動中。5月27日に横浜アリーナで開催される『EXILE SHOKICHI vs CrazyBoy「KING & KING」』では、MA55IVE THE RAMPAGEとBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(奥田力也、松井利樹、海沼流星)のオープニングバトルも予定されている。
さて、MVなどでも上裸になる率が高く、筋骨隆々なLIKIYAのギャップを挙げるとしたら、料理上手なところだろうか。その腕前は、自ら考案したカレー、その名も「リキヤ~マンのインド風ほうれん草カレー」が実際に販売されるレベル。カレーも一からスパイスを調合して作るほど、料理に懸ける想いは熱いという。カレー店『井上チンパンジー』にて期間限定で販売した際には、自ら1人店長として店頭に立ち、その模様はELLYのYouTubeチャンネルでも公開された。このカレーをさらにバージョンアップしたものが現在開催中の『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 "RMPG"』の各会場でも販売されており、引き続きファンから大好評なようだ。今年1発目に放送された『RMPG DOPE STATION』では、料理番組に出たいという夢も語っていたLIKIYA。次はどんなメニューを生み出してくれるのか? アーティスト活動に限らず、料理人としての活躍にも期待したい。
■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38