ROVIN × Buddyが語る、コラボのきっかけとヒップホップシーンに対する思い「ネットにも自分たちなりのストリートがある」

ROVIN × Buddyが語る、コラボのきっかけとヒップホップシーンに対する思い「ネットにも自分たちなりのストリートがある」

 ポップフィールドからの支持も高いラップユニット、JABBA DA FOOTBALL CLUBのROVIN。映像コンテンツに加えて音楽制作も手掛け、アルバム『old color』をリリースするなど、多岐にわたる活動を展開する大人気グループYouTuber・アバンティーズのメンバー、そらちぃのソロ名義であるBuddy。その2人がROVIN × Buddyとしてタッグを組み、EP『The Outer Worlds』をリリースする。

 JIGG、PARKGOLF、TSUBAME(TOKYO HEALTH CLUB)の3人をプロデューサーに迎えた本作は、ROVIN、Buddyとも所属ユニットでのアプローチとは異なった、ソロや別ユニットだからこその貪欲なアプローチを見せ、3曲、時間にしても10分弱というタイトさながら、新たな可能性を強く模索する作品として完成した。(高木”JET”晋一郎)

コラボのきっかけはTwitterのDM

ーーまずコラボのきっかけを教えてください。

ROVIN:まず僕がソロの作品を作りたいという意思があって、それをTOKYO HEALTH CLUBのTSUBAMEさんに相談したんですね。

ーーTSUBAMEくんのレーベル<OMAKE CLUB>からJABBA DA FOOTBALL CLUB(以下、JABBA)はインディーデビューしていましたね。

Buddy

ROVIN:その意味でも、まず相談するのはTSUBAMEさんだなって。その時に、たまたま頭に浮かんだのがBuddyで、本当に軽い気持ちで何か一緒に1曲やろうかなってことで、TSUBAMEさんのスタジオに行く日に連絡して「来い!」つって。そしたら来て(笑)。

Buddy:いきなり呼び出されましたね(笑)。

ーーその前提として、そもそもの出会いは?

ROVIN:最初はBuddyからのDMだよね。俺がまだその時Twitterやってて。

Buddy:すぐ辞めちゃうんだよね(笑)。

ROVIN:すぐアカウント消しちゃう(笑)。

Buddy:もともと僕がJABBAのリスナーだったので、お会いしたいなと思ってDMを送ったんですよね。

ROVIN:俺もアバンティーズのYouTubeは見てはいたし、ラップしてることも知ってたので、その時は単純に「面白そう!」と思って、それで三軒茶屋のカフェで会ったんですよね。そこで「どうやってラップは書いてるの?」とか「どうやってRECしてる?」みたいな話をして。

Buddy:あとは女の子の話とかね(笑)。

ROVIN:基本的には(笑)。その中で、Buddyがソロとしてもラップをしていきたいって話は聞いてたし、TOKYO HEALTH CLUBも聴いてたっていうから、BuddyとTSUBAMEさんとコネクトを作るっていうのも俺が出来ることかなと思ったんで、一緒にTSUBAMEさんのスタジオに行って。それで、まずは俺のソロ曲の中で客演してもらうイメージだったんですけど、話を進めていくうちに「全部一緒にやるべ」と。結局、ソニーからのリリースみたいに、大ごとにはなってますけど、原点的には結構軽いノリで始まったんですよね。

ROVIN

Buddy:僕もソロとしてもっと動きたいって気持ちがあったので、それが擦りあったのかなって。

ーーソロをやりたいというのはなぜ?

ROVIN:目立ちたいから。もう「俺だけを見てくれ!」っていう(笑)。

ーーJABBAでの4分の1ではなく、1分の1として。

ROVIN:単純にそこです。あとJABBAの曲作りでの、4人のコミュニケーションの仕方だったり、プロデューサーとのコミュニケーションが固まってきていて。それはそれで気持ちのいいことなんですけど、個人的には1人のラッパーとして、そこに手詰まりみたいなものを感じたんですよね。だから、もっと色んな可能性を試したかったというか。

ーーJABBAでのオーソドックスな形としては、BAOBAB MCがトラックを作って、4人でリリックを書いてという流れがありますが、それとは違う方向性をチャレンジしたいというか。

ROVIN:間違いないですね。

Buddy:僕もそれと共通している部分があって、グループの音楽は「グループでの過去や未来」を歌っているので、それを越えて、もっと自分にフォーカスした、自分の音楽を聞いてほしいなって。ラッパーとしての限界も探ってみたいなと思ってBuddyを始めたんで、そういう点でもこのアルバムには、お互いの思惑というか、ユニットとは違う願望が入っているかなと思います。

ーー別の刺激であったり、可能性を考える上でも、もう1個のシステムが必要だったということですね。今作の具体的な制作の話に入る前にBuddyくんのラップの原点を教えていただけますか?

Buddy:ラップを好きになったのは、KREVAから入ってC.O.S.A.とかに流れて……みたいな感じですね。C.O.S.A.のリリックはすごく哲学的で好きだったし、そういうラップがしてみたくて、自分でもラップというアートフォームを選んで。ラップは他のジャンルよりも言葉を聞いてもらえる、リリック自体を見てもらえると思うんです。僕はラップを文学的なものという捉え方をしているので、自分の言葉を聞いて欲しかったということもあって。YouTubeのような映像、マスに向けたコンテンツではコメディを通して笑顔を届けているんですけど、僕自身のまた違った一面を言葉を通して聞いてほしいなと。

ーーなるほど。アバンティーズはこれまでにtofubeatsやTREKKIE TRAXをプロデューサーに迎えた作品を配信し、Buddyくん自身はKick a showとの「So Special  (feat. Buddy)」も制作されていますね。

Buddy:そうですね。もともと音楽好きになったというか、始めるきっかけになったのがtofubeatsさんで。そこら辺の界隈はずっと好きでしたね。

ROVIN:だからPARKGOLFさんの名前はBuddyから出たんですよ。

Buddy:二人の声質というか、乗せ方もPARKGOLFさんのトラックに合うんじゃないかなと思って、謎の自信はあったんですよね。「この人なら大丈夫っしょ!」みたいな。

ROVIN:JIGGさんの名前は制作を進める中で出てきて、TSUBAMEさんはこのプロジェクトの原点なんで、是非お願いします! と。

ーー楽曲について順番に伺うと、「Have a Good Time」の制作はどのように進めましたか?

ROVIN:この曲が実は一番最後に出来たんですよね。

Buddy:それもあって、この曲の制作の段階では空気感はお互いに掴んでて。それで「多分ROVINさん、こうくるだろう」っていうのも想像できたんですけど、実際のRECでは、もっと良いメロが飛び出てきてびっくりしましたね。

ROVIN:「Have a Good Time」のRECには自分のバースしか決めてない状態で入ったんで、録りながら「こっちのメロディの方がいいよね」とか「ハーモニー入れてみようか」みたいに、試行錯誤しつつ作ったんですよ。だから〈Have a good time〉っていうパートも、JIGGさんに「ROVINくん、ブースに入ってそのパートのメロディが出てくるまでひたすら歌ってて」って言われて(笑)。それで俺がずっとメロディを試して、出た瞬間に「これです!」って決まったのが、あのメロディだったんですよね。

Buddy:ROVINさんが録ってる間、JIGGさんに「Buddyくんもやる?」って言われたんですけど、「いや、ROVINさんから出るんで大丈夫です!」って(笑)。

ROVIN:そしたら出ちゃったんですよね〜(笑)。作りながら「あ、これやばい、今日いいレコーディングになる!」って思ったんで、うちのNOLOVとかに「遊びに来い!」ってスタジオに大勢呼んだりもして。それぐらい緊張感とリラックス感が一緒にあるレコーディングだったし、タイトル通りの感じで作った曲ですね。

Buddy:めちゃくちゃ楽しかったですね。

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