ONEPIXCEL、結成5周年の旅はどこへ向かう? ワンピクワールドを巡った2020年初ワンマン公演レポ

ONEPIXCEL、2020年初ワンマンレポ

 結成5周年を迎え、メジャー1stアルバム『LIBRE』のリリースを間近に控える3人組のガールズグループ・ONEPIXCELが2月9日にキャリア最大規模となる神田明神ホールで、2020年最初のワンマンライブ『「Ride on Time」〜Three Two One Action!!!〜』を開催した。

ONEPIXCEL

 開演時間が近づくと、場内の照明が少しだけ落ち、空港の搭乗口を思わせるSEが聞こえてきた。多くの人が行き交っている賑わいと英語によるアナウンスに加え、飛行機のエンジンのような低音も薄く響いていた。この音が聞こえるということは、機内の席に着いたということだろう。続いて、「アテンション、プリーズ。本日はワンピク航空0209便をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。客室を担当させていただきますのは、傳(彩夏)、鹿沼(亜美)、田辺(奈菜美)でございます。当機はまもなくONEPIXCEL WORLDに向けて離陸いたします。本日はONEPIXCELの圧倒的なパフォーマンスを受けて、気持ちが上昇し続けてしまうことが予想されます。離陸に先立ちまして、心をアゲる準備をしていただけますようお願い申し上げます。それでは、快適な空の旅をお楽しみください!」という機内アナウンスが流れると、ステージ上のスクリーンには客室乗務員の制服を着た3人によるオープニング映像が映し出され、飛行機の離陸音と共に新衣装を着た3人がステージに登場。挨拶がわりのEDMポップ「hello, wonder star」で出発の高鳴りを表現し、鹿沼の「はぐれずについてきてください」という呼びかけに歓声を上げた観客をのせた飛行機は軽やかに飛び立った。

傳彩夏

 強い光に向かって真っ直ぐに手を伸ばす動きが印象的な「Time」、フロアにクラップが巻きこった「Sparkle」、サビでは観客が一緒に手を回しながら合唱した「We Go Now」。最初のブロックは機内のイメージだ。シートベルトサインが消え、3人は機内を自由に動き回っていた。時には中央に集まって3人で見つめ合い、時には一気に四方八方へと広がってみせ、その空間をダイナミックに使っていた。ダンスやフォーメーションだけでなく、田辺がソロで主メロを歌う際には、傳がファルセット、鹿沼がハイトーンを響かせるなど、歌声においても立体的な音像を作っていた。観客もまた、シートベルトを外して大きく背伸びをし、声や手をあげ、一緒に歌い、踊った。「We Go Now」の歌詞にある通り、“今を楽しもう!”というメッセージが伝わってくる構成となっていた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる