SixTONES&Snow Man徹底解剖 Vol.5
SixTONES 森本慎太郎、“大人びた少年”のような人物像 達観した思考とバラエティでの活躍がキーに
1月22日にデビューを控えるSixTONESとSnow Man。年末年始のテレビ出演やセブン-イレブンのSixTONES×Snow Manキャンペーンなど多くの人の目に触れる機会が増え、着実に知名度を上げている。そんな注目の若手ジャニーズグループである2組に焦点を当て、「SixTONES&Snow Man徹底解剖」を昨年より連載してきた。その第5弾である今回は、SixTONES・森本慎太郎を取り上げてみよう。
森本は1997年7月15日生まれの22歳。グループ最年少であるが、他のメンバーに引けを取らない長いキャリアの持ち主だ。2006年にジャニー喜多川氏から直接スカウトを受け、オーディション無しでジャニーズ事務所に入所した森本は瞬く間に人気者になった。当時『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)を見ていた方は、彼がスターダムを駆け上がる様子をご存知だろう。入所してすぐにジャニーズJr.内グループのTap Kidsに加入し、次々とテレビや舞台へ出演。テレビドラマ『受験の神様』(日本テレビ系)、『バッテリー』(NHK総合)、『恋して悪魔〜ヴァンパイア☆ボーイ』(フジテレビ系)、舞台『滝沢演舞城 2007』、『DREAM BOYS』……と、順調な活躍を見せた。そして2009年、映画『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』で主演に抜擢されるとさらに注目を集め出す。森本を中心にメンバーが集められスノープリンス合唱団が誕生、同映画の主題歌「スノープリンス」で同年12月にCDデビューを果たし、企画枠「こども紅白歌合戦」で『第60回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)にも出場した。その後も、アニメ『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日系)で声優デビューを果たすなど知名度を広め続けていたが、スノープリンス合唱団が2010年1月までの期間限定ユニットだったこともあり、徐々に活動量は少なくなっていった。とはいえ、その後も先輩グループのコンサートのバックに付いたり、『ザ少年倶楽部』や『ガムシャラ!』(テレビ朝日系)に出演したりとコツコツ経験を積んできた森本。そして2012年に森本が主演を務めたドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)に出演したメンバーたちとともに、2015年にSixTONESが結成されたというわけだ。
そんな森本を見ていると、“大人びた少年”のような人物だと感じる。例えば、考え方。9歳から芸能界で活動をしてきており、酸いも甘いも噛み分けてきたからだろうか。ふとした瞬間に見せる22歳とは思えないような達観した考え方は、こちらも考えさせられてしまう。2019年12月20日に放送された連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)での、「俺の仕事に対しての姿勢は、先のことを考えないようにしてて。今目の前にある1日の仕事を100%全力で取り組んで、明日の仕事は明日考えるというスタンスなんですよ。今後どうなって行くか俺は知りたくない」という発言。CDデビューも果たし順風満帆と思っていたが思う通りには進まない、という苦い経験を経た森本だからこそ重みのある言葉だ。
そして、バラエティ番組などでの空気の読み方も絶妙である。2020年1月2日放送の『新春しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演した際も、そのスキルがキラリと光った。話の流れでネプチューン・原田泰造を労る様子を披露することになると、突如として“原田の彼女”という設定を演じ始め、笑いを生んでいた。さらに、小学生の時に空手で全国4位になった経験を持つ森本。板割りを披露した時には、正拳突きで割ると見せかけて割らないというボケをかまし、大きな笑いを取っていた。自分が出るべきところの空気を読み、しっかり爪痕を残せるのもこれまでの経験があってこそだろう。