BEYOOOOONDS、それぞれの個性が輝く初ワンマンライブ 寸劇を駆使したステージの魅力も

BEYOOOOONDS、初ワンマンライブレポ

 終盤は力強い楽曲で畳み掛ける。「アツイ!」「恋愛奉行」の2曲で会場の温度はさらに上昇。ただ、そんな怒涛のラストスパートの最中にも「Go Waist」のエクササイズコーナーを欠かさず行うのが彼女たちらしい。会場が一体となって身体を動かし”ダイエット”に励む光景は壮観であった。そして16曲目は「伸びしろ〜Beyond the World〜」。この曲の最後には、12人全員が集まって腕をびよーんびよーんと動かすことで”スライム”を表現し、歌から演技に至るまで、まさに”スライム”のように変幻自在なパフォーマンスを見せた公演であった。

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 その後、再度ステージに現れた彼女たちはファンへ向けてひと言ずつ挨拶した。「初めての単独ライブということで緊張だったり不安だったりあったんですけど、そんなのも全部吹っ飛んじゃうくらい、メンバーだったり皆さんの笑顔をたくさん見ることができて、今日はとっても幸せな一日でした」(平井)、「今日は私たちのできる最高のパフォーマンスを皆さんに届けることができたんじゃないかなと思います。ラグビーワールドカップは終わってしまったんですけど、これからもBEYOOOOONDS全員で堅い”スクラム”を組んで、”ONE TEAM”となって頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」(岡村美波)。

 最後は「ニッポンノD・N・A!」を披露し、終演。グループの特徴である”演劇”を活かし、途切れることなく一気に駆け抜けた一夜であった。ステージからメンバーが捌けても、会場にはライブの余韻を噛み締めるような雰囲気があり、それがこの公演の完成度を物語っているようだった。感動という言葉は簡単には使いたくないが、彼女たちから発せられる若さと勢いに、ガツンと打ちのめされたような一日だった。また、彼女たちの特筆すべき点は、デビュー初年度ながらすでにそれぞれの個性が輝いているところだろう。一人ひとりが埋もれることなく、全員がそれぞれの良さを活かしてステージに立っている。奇しくもこの日の会場名は”ダイバーシティ(多様性)”。この場所で初ワンマンが開催されたことも何かのめぐり合わせだろう。やはりアイドル界は今、BEYOOOOONDSがアツイ!

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
blog
Twitter(@az_ogi)

■ライブ情報
『LIVE BEYOOOOOND1St』
12月17日(火)横浜 Bay Hall

『Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2019 ~ GOOD BYE & HELLO ! ~』
12月31日(火)中野サンプラザ
『Hello! Project 2020 Winter HELLO! PROJECT IS [ ] ~side A~』
『Hello! Project 2020 Winter HELLO! PROJECT IS [ ] ~side B~』
1月2日(木)中野サンプラザ 
1月3日(金)中野サンプラザ
1月4日(土)中野サンプラザ
1月5日(日)中野サンプラザ
1月11日(土)中野サンプラザ
1月12日(日)中野サンプラザ
1月18日(土)日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
1月19日(日)日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
1月25日(土)オリックス劇場
1月26日(日)オリックス劇場
2月2日(日)上野学園ホール
2月11日(火・祝)仙台サンプラザホール
2月15日(土)福岡国際会議場 メインホール
2月16日(日)福岡国際会議場 メインホール
2月24(月・祝)札幌文化芸術劇場 hitaru

BEYOOOOONDS公式HP

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